【そらトレ】話題のサ活!サウナで美容や健康増進

サウナは近年若い女性にも人気があり、「サ活」(サウナを楽しむ活動)や「サウナー」(サウナに通う人)のような言葉ができ、誰しも楽しめるものとなっています。そんなサウナですが、血管の筋トレと呼ばれることもあり、美容や健康増進に大きい効果があります。「ととのう」のやり方など初心者でも楽しめるので、参考にしてみてください。

サウナは血管の筋トレ

サウナは血管の筋トレといわれています。高いところでは90℃近いサウナに入ることで、血管が拡張して、流れる血液の量が多くなり、血管の動きが促進されます。毛穴が開いて老廃物が流れるため、フィンランドのことわざの一つで「女性が一番美しいのはサウナから出たあとの1時間」とも言われています。
その後、水風呂に入ると今度は熱を逃がさないために血管が収縮します。さらに、外気浴を行うことで、収縮していた血管が解放されて、血液の流れがよくなり、リラックス効果を得られます。このように血管の拡張と収縮を繰り返すことで血管が鍛えられます。ただ、血管や体への負荷が大きいため、高血圧などの方は注意が必要です。
また、自律神経のトレーニングにも有効とされており、サウナや水風呂は暑さや冷たさといった刺激で体の交感神経が働き、いわゆる体は興奮状態になります。その後の外気浴では副交感神経が優位になり、スポーツをした後のようなすっきりとした感覚を味わうことができます。自律神経のトレーニングは一般的にうつ病などに効果があるといわれています。

サウナーに話題のととのうとは?

サウナ好きな人は毎日通うこともあります。そんな人たちの多くは「ととのう」のために通っているのです。「ととのう」とは、サウナ→水風呂→外気浴を数回繰り返すことで滞った血液の流れや思考が整い、すっきりとした状態になることを言います。余計な思考がなくなり、いやなことも忘れてボーとした状態になるのです。

初心者でも安心! サウナの入り方(ととのうのやり方)

サウナに入る前は体を洗ってから入室
水分をしっかりと補給してからいざ浴室へ。サウナに入る前は体を洗うのがマナーです。また、効率よく汗をかくために一度湯船で温まるのがオススメです。また、入室前は体をふいてから入りましょう。
   
サウナマットをしいて着席(10分程度)
汗ふき用のタオルを持参して汗をふきましょう。段のある所では、熱い空気は上に持ち上がるため、上段は暑めで、上級者向けです。サウナ室には12分計と呼ばれる12分で一回りする時計があることが多いです。
   
サウナを出て、シャワーやかけ湯で汗を流す
水風呂に入る前にサウナ室で出た汗を流しましょう。
   
ゆっくり水風呂へ(1分も入らなくてOK)
体が冷えたと感じるくらいの時間で大丈夫です。胸くらいまで入れるとよいですが、最初のうちは足だけでもOK。だんだん慣れます。
   
外気浴へ(自由にリラックス)
ベンチなどに座ってリラックス、無駄な思考がなくなりすっきりします。
深呼吸をすると副交感神経が優位となり、血管が拡張して、血液が身体の隅々まで流れて細胞が活性化されます。
   
またサウナに入る
これを3回程度繰り返すと「ととのう」!!

こんな時はサウナに入るのは控えて

風邪気味で体調の悪いときは、体の抵抗力が下がり、悪化する原因になる可能性があります。また、飲酒した時などは脱水症状になりやすく、サウナでアルコールを抜こうとするのは良くありません。
加えて、食後は、食べ物の消化器官の方に血液を回し集中している状態なので、満腹時はなるべく控えた方がよいでしょう。

岩盤浴との違い

決定的な違いは温度です。サウナは80~90℃で一気に温めるのに対し、岩盤浴は45℃程度です。サウナは高温で一気に温め皮膚表面の毛穴などが開くのに対し、岩盤浴はじっくり温めるため、内臓を温めて、毒素や老廃物をデトックスできる効果があります。また、岩盤浴は水風呂がなく、入った後は涼しいところで休むだけなので、体への負担はサウナに比べて軽くなっています。

3月はサウナ日和に(7日はサウナ健康の日)

3月は外気温が冬に比べて大きく上がり、東・西日本で平均最高気温が15度前後と、日中は過ごしやすい気温になります。このため、サウナや水風呂後の外気浴でも暑すぎたり、寒すぎたりすることなく、「ととのう」を楽しむことができるんです。また、3月7日はサウナ健康の日と言われています。サウナ健康の日は、公益社団法人日本サウナ・スパ協会が制定したもので、日付は「サ(3)ウナ(7)」と読む語呂合わせからのようです。サウナに入って健康を増進しましょう。

いかがでしたでしょうか。3月は気温が次第に上がり、春へと近づき気持ちが高ぶりますが、反面、年度末でストレスがたまりやすい時期です。是非サウナに入ってリフレッシュしてみてください。次回4月は「ダイエットの始め方」を紹介していく予定です。

<参考>
日本サウナ・スパ協会 サウナ健康読本「サウナブック」
https://www.sauna.or.jp/kisochishiki/index.html
岩田リョウコ「ちょっとサウナに行ってきます」(2022年2月)
小林弘幸「小林式自律神経ストレッチ」(2019年10月)