秋の運動会は暑い?服装や持ち物、注意ポイントを解説

10月9日(月・祝)はスポーツの日で、この週末も運動会が開催される地域があるのではないでしょうか。
10月とはいえ、まだ日中は暑さが続いていて、お子さまはもちろん、観戦するパパママも熱中症対策は欠かせません。このコラムでは天気を視点にして、秋の運動会の服装や持ち物、注意ポイントを解説していきます。

運動会は春・秋どっち?地域によって異なる開催時期

そもそも秋に運動会が行われるようになったのは、農業の閑散期であったためと考えられています。
さらに、1964年に東京オリンピックが開催され、オリンピックの開会式が行われた10月10日は「体育の日」として1966年に国民の休日に制定されたため、「スポーツの秋」という風潮が定着し、各地で秋に運動会が盛んに行われるようになりました。
ただ、近年では春に運動会が行われる地域も増えています。行事の分散化や、熱中症対策、台風の影響がないこと、新学期に生徒の親睦を深めることなど、理由は多々ありますが、地域によっても開催時期は異なります。北海道や東北、北陸など冬の訪れが早い地域や、秋に台風の影響を受けやすい四国や九州の一部では春に開催されることが多いようです。

秋の運動会はデメリットが多い?10月の天気の特徴とは

春と秋では、どちらが運動に適しているのでしょうか。ここからは、1991~2020年の平年値をもとに、東京・大阪における5月と10月の天気の特徴を見ていきます。

<東京>

5月上旬:日最高気温22.6℃、日最低気温13.3℃、降水量34.7mm
5月中旬:日最高気温23.2℃、日最低気温14.3℃、降水量46.1mm
5月下旬:日最高気温24.9℃、日最低気温15.9℃、降水量58.9mm
10月上旬:日最高気温23.7℃、日最低気温16.7℃、降水量102.9mm
10月中旬:日最高気温22.1℃、日最低気温15.0℃、降水量70.6mm
10月下旬:日最高気温20.4℃、日最低気温12.8℃、降水量61.3mm

 

5月の東京は、中下旬は気温が上がりやすく、今年2023年も32℃を超える季節先取りの暑さの日がありました。まだ暑さに慣れていない時期のため、この時期に気温が上がると熱中症のリスクが高まります。降水量は比較的少ない頃ですので、注意すべきは熱中症でしょう。
一方、10月の東京は、台風の影響を受けることも多々あるため、上旬は1年の中でも最も降水量の多い時期です。ただ、次第に移動性高気圧に覆われるようになるため、下旬ほど秋晴れの日が増える傾向があります。日中の気温は、上旬は動くと汗ばむような気温で、さらに近年でも2018年の10月上旬に32℃を超えたことがあり、暑さの残る年は熱中症に注意が必要です。中旬以降は20~22℃ぐらいのことが多く、比較的過ごしやすくなりますが、日が落ちると少しヒンヤリと感じられます。

<大阪>

5月上旬:日最高気温23.9℃、日最低気温14.8℃、降水量37.6mm
5月中旬:日最高気温24.5℃、日最低気温15.6℃、降水量52.9mm
5月下旬:日最高気温26.2℃、日最低気温17.4℃、降水量46.1mm
10月上旬:日最高気温25.8℃、日最低気温18.1℃、降水量47.8mm
10月中旬:日最高気温23.9℃、日最低気温16.2℃、降水量48.2mm
10月下旬:日最高気温21.8℃、日最低気温14.0℃、降水量40.0mm

 

5月の大阪は、中下旬は25℃以上の夏日や夏日近い暑さとなります。30℃を超えることは多くはないものの、2019年5月25日には32.4℃、2022年5月29日には31.8℃を観測するなど、気温が上がることもあります。まだ梅雨前なので、雨はそれほど多くはありません。
一方、10月の大阪は、梅雨時期ほどの降水量はありませんが、台風の影響を受けることがあります。下旬は比較的晴れやすいでしょう。日中の気温は、夏に比べれば下がりますが、中旬頃までは動くと汗ばむような気温となります。2019年の10月上旬には33℃を超えたこともあり、特に上旬は熱中症対策が必須です。

一概にどちらがよいとは言えませんが、東京・大阪の天気の傾向で見ると、春の運動会のデメリットは「暑さ」、秋の運動会のデメリットは「暑さ」「台風の動向が読みづらいこと」があげられます。
秋に運動会が行われる場合、練習は1学期の終わり頃から行われるため、暑さの厳しい時期と重なります。また、夏休みなど長期休み明けは、からだの暑さへの耐性がリセットされてしまうため、熱中症のリスクが一層高まります。台風はその年によって多少動向は変わりますが、一般的には秋になると本州付近に近づきやすくなるため、直前まで台風の動向に左右されてしまうリスクがあります。

秋の運動会のパパママの服装・コーディネートはどうする?

基本的にはTシャツの上に、カーディガンやパーカー、ストールなど軽く羽織れる物を用意するのがよいでしょう。ボトムはストレッチ素材のパンツがおすすめで、スカートの場合は下にレギンスを着ると立ったり座ったり動いても安心です。
また、10月の紫外線は夏ほどではありませんが、強いレベルになることもありますので、帽子やサングラスなどで紫外線を遮りましょう。帽子はつばのあるものがおすすめですが、つばの広すぎるものは周りの保護者の方の妨げになる可能性もあるので、ご注意ください。
足元は動きやすいスニーカーで参加しましょう。

秋の運動会の持ち物や注意ポイント

レジャーシートやカメラなどの基本的な持ち物に加えて、熱中症・紫外線対策グッズも忘れずに用意しましょう。お弁当などの食中毒対策に関しては、こちらのコラムを参考にしてください。

・レジャーシート
・カメラ(三脚やバッテリー)
・帽子やサングラス
・ハンディファンやうちわ、保冷剤
・日焼け止め
・虫よけスプレー
・タオル
・除菌シート
・ゴミ袋
・水筒やペットボトルの飲み物(暑い日はペットボトルを凍らせるのがおすすめ)
・小銭
・運動会のプログラム
・お弁当(半日開催の場合は不要)
・保冷バッグやクーラーボックス(半日開催の場合は不要)
・使い捨てのお皿や割りばし(半日開催の場合は不要)

 

<参考>
・渡邊 慎一, 石井 仁, 全国の公立小学校の運動会開催時期と熱中症の危険度評価, 2017, 日本生気象学会雑誌, 54(2), 75-86.
・気象庁 過去の気象データ検索
https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php