【子育てコラム】冬休み特集!雪の結晶の世界をのぞいてみよう!

雪の結晶というと、どんな形を想像しますか?
一般的には六角形の雪の結晶を想像するかもしれませんね。ただ、雪の結晶を観察してみると、その形は多くの種類があり、一つとして同じものはないんです!このコラムでは、雪の結晶の成長メカニズム分類観察の方法について紹介していきます。

スノーウォッチングに最適な季節到来!

冬になると、日本海側では積雪が多く、除雪作業が大変という方もいると思いますが、太平洋側の乾いた冬晴れの続く地域では、雪が降ると珍しく、ワクワクと感じるお子さまも多いかもしれません。雪が降っているところを観察してみると、フワフワと舞い落ちてきたり、サラサラとした雪だったり、時には雪あられとなって、カランカランと音を立てることもありますね!
落ちてくる雪たちは、雲からどのように旅をしてきたのでしょうか?その成長のメカニズムを見てみましょう!

雪の結晶はどこから成長する?


雪の結晶を観察してみましょう。「樹枝(じゅし)状」と呼ばれる、木の枝のような雪の結晶を例に説明していきます。まずは、中心付近の六角形から作られます。化学の世界で、水の分子は、この形が一番安定しますが、雲から落ちてくる環境の変化によって、横に広がるように成長すると、この「樹枝状」の結晶ができるんです
さらに、この写真の雪の結晶は、ツブツブとしたものがついていますが、これは雲の粒です。雲は、実はチリやホコリ、砂ぼこりなどを中心に成長していきます。雪をみるとフワフワとしたその形が、綿あめのようで、美味しそう!と感じるかもしれませんが、口にはしないことをおすすめします。

雪の結晶を分類してみよう!



気象研究所 雪の結晶の分類.荒木健太郎「ろっかのきせつ」

先ほどは、樹枝状の雪の結晶を例に、雪の結晶のでき方について説明をしてきましたが、雪の結晶は非常に多くの種類があります。気象研究所の台風・災害気象研究部のページによると“近年用いられている雪結晶のグローバル分類では,氷晶やみぞれ,雹なども含めて大分類8個,中分類39個,小分類で121個にもわけられています.“となっています。

雪を観察する方法をご紹介!

ここまで雪の結晶の成長や分類についてご紹介してきましたが、この冬休み期間中は、スノーウォッチング、つまり、雪の観察をしてみましょう!
せっかくキャッチした雪がとけてしまわないように、よく冷えた黒い色の布や上着のうえに雪の結晶をのせて観察してみてください。詳細に観察する場合は、お手軽には100円均一ショップで売っている虫眼鏡ルーペなどで観察をしてみましょう!

さらに拡大したい場合は、スマートフォン用マクロレンズや、顕微鏡もおすすめです。
また、写真を撮るときは、黒い方眼の下敷きを使うと、大きさも分かりおすすめです。用意が難しい場合は、小銭定規でもOKです。

雪の結晶は、非常にはかなく、温度が高いと、すぐにとけて消えてしまいます。マスクをして、吐く息で雪をとかさないようにしましょう。また、ダウンコートやマフラー、ニット帽などを使って、寒さ対策も必須ですよ!
この冬は、ご家族やお友達と一緒に、雪の結晶を観察してみましょう!

<参考・引用>
気象庁気象研究所 台風・災害気象研究部 第二研究室
https://www.mri-jma.go.jp/Dep/typ/araki/snowcrystals.html