【子育てコラム】幼児 春夏のお洋服選びどうする?

春から夏にかけては、寒暖差に加えて、紫外線や熱中症など、気を付けることがたくさん!体温調節機能が未熟なこどもは、おとなよりも外の環境の影響を受けやすく、暑い中にいると体温が上がってしまうため、その時にあった服装選びが大切です。 春夏の気温や天候に合わせたお洋服の着せ方についてお伝えします。

まとめ

  • 春先や梅雨時期ははおりものを活用して
  • 平均気温が21℃以上となったら長袖から半袖へ衣替え
  • 4月からは紫外線対策を

平均気温が11℃以下のとき


平均気温が11℃以下の地域

3月
札幌 青森 秋田 仙台 新潟 東京 名古屋 大阪 松江 福岡
4月
札幌 青森 秋田 仙台 新潟

平均気温が11℃以下は、日差しに春を感じられるようになるものの、冬の寒さが続くので、しっかりとした寒さ対策を行いましょう。基本は、長めボトムス + 長袖トップス + 肌着で、お出かけする際は、アウター + 帽子 + 靴下を着せましょう。 たくさん遊ぶとこの気温でも汗をかくため、汗が冷えると風邪を引く原因になります。肌着は、肌触りがよく汗を吸って乾きやすい綿素材のものがおすすめです。アウターは、腕が動かしやすく軽いものを選びましょう。素材は軽くて風を通さないナイロンや、軽くて温かいフリースがおすすめです。雪の降る日のアウターは防水機能つきがよく、帽子は耳当てつきのものがいいでしょう。

平均気温が12~15℃のとき


平均気温が12~15℃の地域

3月
鹿児島 那覇
4月
東京 名古屋 大阪 広島 福岡
5月
札幌 青森 秋田 仙台

平均気温が12~15℃のときは、日差しの暖かさを感じられる日が多くなります。ただ、寒暖差の大きい時期ですので、防寒アイテムも活用を。基本は長めボトムス + 長袖トップス + 肌着です。外出するときははおりもの + 帽子 + 靴下をはかせてください。雨や風の冷たい日は、ナイロン素材のアウターがあると便利です 。

平均気温が16~20℃のとき


平均気温が16~20℃の地域

4月
鹿児島
5月
東京 新潟 名古屋 大阪 広島 松江 福岡
6月
札幌 青森 仙台 新潟
7月
札幌

平均気温が16~20℃のときは、過ごしやすく感じられる日が増えますが、日差しが本格的に強くなってくる頃で、お出かけする際は紫外線対策が必要になります。
基本は、長めボトムス + 長袖トップス + 肌着に、お出かけの際は帽子や靴下をプラスしましょう。この時期の帽子は紫外線をカットするつば付きのものを、靴下はUVカットや消臭機能のある春夏用のものがいいでしょう。 朝晩とくもりや雨の日は 、前開きで脱ぎ着させやすい、はおりものがあると安心です。長袖トップスは、素材や厚みが違うものをそろえておくと、天候によって使い分けられるためおすすめです。ボトムスは伸縮性がありやわらかい素材を選んでください。女の子はレギンスの上にスカートをはかせてもいいでしょう 。

平均気温が21℃以上のとき


平均気温が21℃以上の地域

6月
東京 名古屋 大阪 広島 松江 福岡 鹿児島 那覇
7月
秋田 仙台 東京 名古屋 大阪 広島 松江 福岡 鹿児島 那覇
8月
札幌 青森 秋田 仙台 東京 名古屋 大阪 広島 松江 福岡 鹿児島 那覇

平均気温が21℃以上は、半袖を選びましょう 。
基本は、短めボトムス + 半袖トップス + 肌着がいいでしょう。お出かけの際は、帽子や靴下をプラスしてください。梅雨の時期などくもりや雨の日は、肌寒く感じられるため、はおりものがあると安心です。また、よく晴れて気温が上がる日は紫外線対策に加え、熱中症に注意が必要です。服や帽子の素材は、吸汗性・通気性がいいものを選び、肌着は汗をしっかり吸収させるため、ジャストサイズを着せてください。なお、公園遊びなどの場合は、虫よけのため長ズボンがおすすめです 。

4月からは紫外線対策を


4月からは日差しが次第に強くなるため紫外線対策が必要になります。外出の時間が長いと日焼けの原因になってしまうため、紫外線の強い10時から14時は、外遊びはできるだけ日陰を選んだり、極力外出を控えたりしましょう。外遊びする際は、照り返しの強いアスファルトは避け、芝生の上や木陰のある場所を選ぶようにしてください。こどもの動きが活発になると、自分で脱いでしまわないような暑さの中でも過ごしやすい服装選びが必要になります。 ボトムは熱がこもらない、ぴたっとしすぎないズボンや靴下で対策し、顔まわりや上半身は、通気性のいい帽子や長袖を選んでください。また、脱いでしまったときのためにこども用の日焼け止めを併用しましょう 。

 

<引用・参考>
(株)ベネッセコーポレーション刊 雑誌『ひよこクラブ』 2021年4月号
(株)ベネッセコーポレーション刊 雑誌『ひよこクラブ』 2021年5月号
(株)ベネッセコーポレーション刊 雑誌『ひよこクラブ』 2021年11月号

<監修>吉田邦枝先生【小児科医】 東京医科歯科大学医学部卒。同大学小児科学教室に入局、関連病院で研修後、子育て期間を経て、現在は東京都内、埼玉県内のクリニックに勤務。日々こどもの診療に奮闘中。自然科学全般に興味があり、気象予報士の資格も取得。