「晴れの特異日」ってなに?文化の日は晴れる日が多い!?

文化の日が晴れの特異日って本当?

11月3日「文化の日」は「晴れの特異日」といわれています。「特異日」という言葉は、あまり馴染みのない言葉かもしれませんが、その前後の日に比べると、特定の天気が現れやすい日のことです。 文化の日は、国民の祝日ということもあり、お出かけを予定されていると、晴れる頻度が高いのは嬉しいですよね! ただ、最近の傾向を見ていると、「晴れの特異日」が、少しずれてきているんです。

東京都心の晴天率の高い日はいつ?

東京の晴天出現率(東京管区気象台のデータをもとに作成)

上のグラフは、過去30年間(1991~2020年)の10月27日~11月9日の東京の天気出現率です。天気出現率とは、天気がどれぐらいの確率で現れたのかを示す数値のことです。
詳細な確率をみていくと、11月3日は56.7%と、2年に1度ほどの確率で 晴れているという結果になっています。ただ、前後の確率をよく見てみると、11月5日は66.7%とおよそ3年に2回は晴天に、さらに11月4日は70%というかなり高い確率で晴れています。

なぜ、これほど高い確率で晴れるの?


「晴れの特異日」は文化の日から少しずれてきていますが、10月下旬から11月上旬に、これほど高い確率で晴れるカギを握っているのは、大陸育ちの乾いた空気を持つ高気圧です。
秋の前半は、台風が接近したり、秋雨前線が停滞したりするため、 くもりや雨の日が多くなりますが、しだいに、高気圧や低気圧が交互に通過し、天気は数日の周期変化に変わってきます。
10月下旬以降、秋の後半に入ると、大陸から帯状の高気圧に覆われて、太平洋側では、晴天の続く日が多くなってきます。上の天気図は2020年11月5日のもの。まさに、本州付近をすっぽりと高気圧が覆っています。
さらに、冬へ季節が進むと、東京都心の晴天率は80%前後で、年間で最も晴れる確率が高くなります。冬型の気圧配置が続くことが多く、太平洋側では乾燥した晴天となるため、雨や雪の降る回数が少なくなるからです。

秋の空は大きなキャンバス!

読書や芸術など、いろいろな秋の楽しみ方がありますね。秋は、空気が澄んできて、晴れると気持ちの良い青空が広がります。青空を見上げてみると、白色の雲が多く見られることがあるかもしれません。「そらくら」の記事も参考に雲の名前も覚えてみましょう!

空のきれいな季節!秋の雲の種類と特徴

参考
東京管区気象台 天気出現率
https://www.data.jma.go.jp/tokyo/shosai/bocho/tenki/link.html