警戒レベルと避難行動とは
<ポイント早わかり>
- ① 市区町村が発令するのが警戒レベル、気象庁等が発表するのが警戒レベル相当情報
- ② 警戒レベル4や警戒レベル3が発令されたら避難するようにする
- ③ 警戒レベル4までに必ず避難し、すでに災害が発生している場合は命を守る行動をとる
警戒レベルと警戒レベル相当情報とは
災害発生の可能性がある場合は、自治体や気象庁などからさまざまな情報が発表され、私達はそれらをもとに自らの判断で避難行動をとる必要があります。「警戒レベル」とは、災害発生の危険度を直感的に理解し、的確に避難行動をとることができるように、市区町村が5 段階で発令する防災情報です。レベルは1から5まであり、レベルが高くなるほど危険性が高く、警戒レベル5はすでに災害が発生している・または切迫している状況です。
一方、「警戒レベル相当情報」は、特別警報や警報・注意報、土砂災害警戒情報などの防災気象情報を、危険度に応じて数値を用いて表したもので、気象庁や国土交通省などが発表します。
警戒レベルと警戒レベル相当情報は同じではなく、同レベル相当の情報が必ずしも同じタイミングで出るとは限りません。
警戒レベルごとに取るべき行動や避難するタイミングは?
市町村から5段階の「警戒レベル」の内、警戒レベル4(避難指示)や警戒レベル3(高齢者等避難)が発令された場合は、避難するようにしましょう。また、自治体からの発表がなくても、気象庁などから警戒レベル4や警戒レベル3に相当する防災気象情報が出されていたら、避難を検討するようにしてください。また、警戒レベル5を待つことなく、警戒レベル4までに必ず避難しましょう。すでに災害が発生し、屋外への避難が困難な場合は、川や崖から離れた2階以上の部屋など、少しでも安全な場所へ移動し、命を守る行動をとるようにしてください。
避難する際の注意ポイント
迫っている災害の種類によって避難の仕方は異なります。まずは住んでいる場所がどのようなリスクを抱えている所なのかハザードマップで確認し、事前に避難経路を確認してください。土砂災害や洪水など、大雨災害が予想される場合は、川や崖の近く、アンダーパスなどを避けるようにしましょう。また、避難する際は、できるだけ動きやすい服装を選んでください。けがをしないためには、夏の暑い時期でも長袖や長ズボンを着て、底に厚みのある履きなれた靴にしましょう。頭はヘルメットや帽子で、手元は軍手で保護し、カバンはリュックタイプにして両手は空けられるようにしてください。
また、車での避難や単独での行動は避け、近所の人達と声を掛け合い、高齢者や子ども、病気の方などに気を配るようにしましょう。