今シーズン最強の寒波の影響が続いています。これまでの大雪によって、交通障害も発生していますが、冬型の強まる2度目のタイミングが明日に迫っています。このコラムでは①大雪のピークや②除雪作業時のポイントについて気象予報士が解説します。
【最強&最長寒波】影響続き大雪の2度目のタイミングはいつ?
北海道の帯広などでは、一昨日4日(火)に24時間降雪量が100センチを超えるなど、日本海側を中心に太平洋側も一部で平年を上回る積雪となっています。
今回の寒波は、北極が起源となっていて、日本列島に①強い寒気が②長く居座り続けることがポイントです。今朝には一旦、寒気の中心が東の海上に抜け、西日本を中心に雪が小康状態となっていますが、明日7日(金)の午後以降は、再び西日本を中心に冬型の気圧配置が強まりそうです。
日本海側を中心に大雪となることに加え、東海から九州南部など普段雪の少ない地域でも再び積雪の急増する可能性が高まっています。各地で予想される雪の降る量は、以下の通りです。
【6日6時から7日6時までの24時間】
北海道地方 50センチ
東北地方 70センチ
関東甲信地方 20センチ
北陸地方 80センチ
東海地方 50センチ
近畿地方 50センチ
中国地方 20センチ
四国地方 15センチ
九州北部地方 20センチ
【7日6時から8日6時までの24時間】
北海道地方 50センチ
東北地方 70センチ
関東甲信地方 40センチ
北陸地方 70センチ
東海地方 70センチ
近畿地方 70センチ
中国地方 50センチ
四国地方 30センチ
九州北部地方 40センチ
【8日6時から9日6時までの24時間】
東北地方 50センチ
関東甲信地方 70センチ
北陸地方 70センチ
東海地方 50センチ
近畿地方 70センチ
中国地方 70センチ
四国地方 20センチ
九州北部地方 20センチ
線状降『雪』帯とも呼ばれるJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)が発生すると局地的に積雪が急増する可能性があります。引き続き、大雪や暴風雪、高波に警戒が必要です。
移動は【安全第一】で!目的地と経路の天気も確認を
来週11日(火)は建国記念の日で週明け10日(月)もお休みをとって、土日から旅行やお出かけを予定されている方もいるかもしれません。また、本格的な受験シーズンとなっていますが、目的地で大雪が予想されている場合は、時間に余裕を持って、行動をしましょう。
高速道路などでは、大雪の際に立往生が発生しやすい場所を集中的かつ効率的に除雪するため『予防的通行止め』が発表されることがあります。不要不急の外出は極力控え、目的地と通過する経路の天気も確認しましょう。
万が一、立往生が発生する場合は、一酸化炭素中毒やエコノミークラス症候群に注意し、移動前に除雪グッズや防寒具を用意し、足のストレッチやマッサージは時間を決めて行うようにしましょう。
除雪するならお早めに!気を付けたいポイントとは?
西日本では、冬型の気圧配置が一旦ゆるみ、雪が小康状態となっています。明日午後には再び雪が降り、積雪が急激に増加する可能性もあります。除雪する場合は、以下のポイントを意識してみましょう。
<除雪作業時の5つの注意ポイント>
①複数人で声を掛け合いながら落雪にも注意
②防寒はしっかりと!こまめな水分補給も心掛けて
③湿った重い雪で除雪機が詰まりやすいためエンジンを切ってから処置を
④除雪の前後は身体のストレッチが重要!雪かきは身体全体を使うイメージで
⑤はしごは固定し、低い屋根も雪かき作業時は注意して