【気象予報士が解説】今日が暑さの一連のピークに!暑さの理由『フェーン現象』とは?

今日6日(金)は朝から強い日差しを受け、気温がグングン上昇しています。気温が上昇する理由は『フェーン現象』が発生するためですが、そのメカニズムも含めて気象予報士が解説します。

各地の今日の予想最高気温は?日本海側ほど真夏を思わせる暑さに!明日は?

午前11時までに観測された最高気温は高い方から以下の通りとなっています。
▼沖縄県 波照間     32.1度
▼富山県 富山市・秋ケ島 30.4度
▼沖縄県 大原      30.3度
▼千葉県 市原市・牛久  30.0度
▼千葉県 茂原      30.0度
午前中から本州も含め30度以上の真夏日となっている地点があります。

今日6日(金) のこのあとも、強い日差しや南風の影響で、北日本や北陸は昨日より大幅に気温が上昇するでしょう。特に、東北南部から九州は30度前後まで上がり7月並みの暑さになる所もありそうです。湿度が低いため比較的カラッとした暑さではありますが、熱中症対策を意識しましょう。

一連の暑さは今日がピークとなる見込みながら、明日7日(土) も東北南部から九州で30度前後まで上がりそうです。明日に運動会を予定している学校もあるかもしれませんが、応援に行く保護者の方も含めて、普段の行動とは異なる行動をとる方ほど、熱中症対策が欠かせません。子供の熱中症対策は、こちらのコラムを参考にしてみましょう。

暑さの原因は『フェーン現象』!なぜ気温が上昇する?

フェーン現象
明日にかけては、本州付近は高気圧のふちの湿った空気が南から流れ込み、『フェーン現象』が発生していると考えられます。太平洋側も気温が上がりますが、日本海側ほど脊梁山脈(せきりょうさんみゃく)という本州の真ん中を走る標高の高い山を越えた空気が吹きおり、気温が高くなるでしょう。
今日6日(金)に予想される最高気温は北陸の福井や近畿北部の兵庫県豊岡などで33度前後まで上がる予想となっています。真夏を思わせる暑さになりますので、こまめな水分補給や適切な冷房の使用が必要になります。
『フェーン現象』の詳しいメカニズムはこちらで解説しています。

夏日・真夏日・猛暑日とは?熱中症警戒アラートが発表される場合はさらに注意を

昨日5日(木)に発表された早期天候情報によると来週11日(水)頃からは東北から九州南部で10年に一度レベルの高温となることが発表されています。また、昨日発表された1か月予報でも6月の気温は全国的に平年より高く、熱中症により一層注意が必要な状態となるでしょう。
本格的な暑さを前に、いま一度暑さに関するキーワードを確認しておきましょう。
・夏日・真夏日・猛暑日とは?
夏日と真夏日、猛暑日の定義
夏日と真夏日、猛暑日の定義は最高気温によって分類され、25度以上の場合は「夏日」、30度以上の場合は「真夏日」、35度以上の場合は「猛暑日」となります。
・熱中症警戒アラートとは?
熱中症特別警戒アラートと熱中症警戒アラートの違い
熱中症警戒アラートは、気温だけではなく、湿度や日差しなどを考慮したWBGT(暑さ指数)を用いた指数で発表され、WBGTが33以上となる場合は『熱中症警戒アラート』が発表されます。
本格的な暑さを前に関連する用語を確認して、熱中症に備えましょう!