今日12月21日(土)は、二十四節気の冬至(読み方:とうじ)です。
北半球では一年で最も昼が短く、夜の長い日で、冬至を過ぎれば今年もラストスパートとなります。
この時期に見頃を迎える草花や旬の食べ物を紹介していきます!
冬至に見頃を迎えている草花
地域によって多少差はありますが、この時期に見頃を迎える代表的な草花には、キンセンカ(金盞花)、ナンテン(南天)、ロウバイ(蝋梅)などがあり、一年の最後を彩ります。
・キンセンカ(金盞花)
キンセンカ(金盞花)はキク科の植物で、カレンデュラともいい、一般には春が見頃です。ただ、耐寒性の強い「冬知らず」という品種があり、こちらは11月~4月頃にかけて見頃を迎え、寒さに負けずに花を咲かせます。
花言葉は、「別れの悲しみ」「悲嘆」「悲しみに耐える」などがあります。
・ナンテン(南天)
ナンテン(南天)はメギ科ナンテン属の常緑低木です。漢名の「南天竺(なんてんじく)」や「南天燭(なんてんしょく)」の略とされていて、乾燥させた実は南天実(なんてんじつ)といい、咳止め薬としても使われます。夏頃に白い花を咲かせて、11月〜2月頃になると赤い実がつき、赤い実は正月飾りにもよく用いられています。
難転=難を転ずるとして縁起の良い木とされていて、花言葉は「福をなす」「私の愛は増すばかり」「よい家庭」などがあります。
・ロウバイ(蝋梅)
ロウバイ(蝋梅)はクスノキ目ロウバイ科ロウバイ属の落葉樹です。蝋梅と書きますが梅ではなく、梅と似た香りで咲き、色は蜜蝋(ミツロウ)に似ていることが由来といわれています。12月~2月頃に見頃を迎えます。
花がうつむいたように咲くことから、花言葉は、「奥ゆかしさ」「慈愛」「先見」などがあります。
冬至に旬を迎えている食べ物
・柚子(ユズ)
柚子は、夏と冬の2度旬があり、夏は青柚子、秋から冬は黄柚子が出回ります。冬至には柚子湯に入る習慣がありますが、柚子(ゆず)=「融通が利く」、冬至=「湯治(とうじ)」の語呂合わせとなっていて、禊として柚子湯に入って邪気を払って運気を呼び込む意味があります。
柚子にはビタミンCが豊富に含まれ、果汁よりも皮の方が栄養は高くなります。
・水菜
水菜はサラダにして生で食べてもおいしいですが、冬は鍋にぴったりの食材です。11月~2月頃に旬を迎え、「水菜が並び始めると冬本番」ともいわれます。
β(ベータ)カロテンやビタミン、カリウム、葉酸などを多く含み、栄養価が高い緑黄色野菜です。栄養を効果的にとるには生食か、鍋やスープで汁ごと食べるとよいでしょう。
・伊勢海老(イセエビ)
伊勢海老といえば、正月やお祝い事で食べられることの多い縁起物で高級食材です。産地によっても異なりますが、一般に秋から冬にかけて旬となります。名前の由来は伊勢湾で多くとれたからという説や「威勢がいい海老」が短縮されたからという説などがあります。
たんぱく質やビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれています。
二十四節気や七十二候については、こちらのページでも解説しています。
<参考>
・文部科学省 「日本食品標準成分表(八訂)」