よく似た言葉「元旦」と「元日」の違いは?
「元旦(がんたん)」と「元日(がんじつ)」は漢字も似ているため、使い方の区別がつきにくいという方も多いのではないでしょうか?
「元日(がんじつ)」は1月1日の一日を表す言葉に対し、「元旦(がんたん)」は1月1日の朝を指します。
「旦」は地平線から太陽が昇る象形文字で、漢字からも意味をとることができます。
「元日」の2020年までの過去30年の晴天率は?
ここからは「元日(1月1日)」の天気の出現率を過去30年分(1991~2020年)で見ていきましょう。
例年の1月1日は西高東低のいわゆる「冬型の気圧配置」になりやすいため、日本海側は雨や雪が降りやすい一方、太平洋側は乾燥した晴天となります。
天気出現率(天気の現れやすい確率)は、日本海側となる新潟は晴れる確率が3.3%、雨と雪の確率を合わせると90%近くとなります。東京や名古屋、大阪は太平洋側に分類され、晴天となる確率は60%以上で、特に東京は85%を超え、初詣や初売りのお出かけにも絶好となる機会が多くなっています。
2024-2025年の冬季は「ラニーニャ現象」がキーワードに?
先月11月11日に気象庁から発表されたエルニーニョ監視速報によると、この冬にかけては長くは続かないものの、ラニーニャ現象が発生する可能性があるとされています。
ラニーニャ現象が発生すると、大陸のシベリア高気圧が張り出しを強め、上空の強い西風である「偏西風」が蛇行しやすくなります。このため、日本付近にもたびたび強い寒気が流れ込むことが多くなります。今シーズンは例年以上に冬型の気圧配置になりやすく、冬らしく日本海側は雪や雨、太平洋側は晴れる確率が高いでしょう。
ラニーニャ現象が発生した年の「元旦」の天気は?
2001年以降に秋から冬にかけてラニーニャ現象が発生していた年は全部で5回(2008年、2011年、2018年、2021年、2022年)です。
いずれの5年は、冬型の気圧配置となっていて、日本海側の新潟は2011年に晴れていますが、ほかは雪や雨となりました。一方、大阪は2022年に冬型が強まって雪雲が流れ込んでいるものの、東京都心と名古屋も含めてかなり高い晴天率でした。
【まとめ】2025年「元旦」の天気は?
ラニーニャ現象に近い状態が続くのであれば、冬型の気圧配置となりやすく、2025年の元旦は日本海側よりも太平洋側で初日の出を期待できる可能性が高いでしょう。
ただ、3週間以上先の天気をぴたりと当てることは難しくなっています。そらくらでは12月23日(月)頃に年末年始の天気予報の見通しを発表する予定です。年末年始に合わせて帰省を予定されている方は、ぜひ天気もご確認ください。
<参考>
東京管区気象台「各気象台の天気出現率」
https://www.data.jma.go.jp/tokyo/shosai/chiiki/tenki/47662tokyo.html
大阪管区気象台「大阪の天気出現率」
https://www.jma-net.go.jp/osaka/kikou/tenki2/graph/osaka.html
福岡管区気象台「天気の出現率(九州・山口)」
https://www.jma-net.go.jp/fukuoka/chosa/tenki_syutugenritu.html
気象庁「エルニーニョ監視速報(No.386)」(閲覧日2024年11月30日)
https://www.data.jma.go.jp/cpd/elnino/kanshi_joho/kanshi_joho1.html
気象庁「日本の天候に影響を及ぼすメカニズム」
https://www.data.jma.go.jp/cpd/data/elnino/learning/faq/whatiselnino3.html
気象庁「過去の気象データ検索」
https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/index.php
<関連ページ>
・エルニーニョ現象が発生する年の元旦の天気はどうだった?
https://sorakura.jp/20231207202-2/