第100回(2024年)箱根駅伝のコンディションは?往路・復路の天気ポイントを解説

いよいよ1月2日(火)から第100回東京箱根間往復大学駅伝競走(以下:箱根駅伝)が開催されます!第100回の記念大会となる今回は、前回大会でシード権を獲得した10校と、10月の予選会を勝ち抜いた13校の、計23の大学が正月の箱根路に挑みます。
箱根駅伝の概要やルールをおさらいした上で、当日のコンディションを見ていきましょう!

箱根駅伝とは

箱根駅伝とは、東京都の読売新聞社前から神奈川県箱根の芦ノ湖を往復する、合計10区間・217.1kmにわたって、往路・復路・総合の順位を競うレースです。
第100回大会は出場枠が3つ増えて23校となりますが、関東学生連合チームは編成されません。出場校は以下の通りです。

●シード校
駒澤大学
中央大学
青山学院大学
國學院大學
順天堂大学
早稲田大学
法政大学
創価大学
城西大学
東洋大学

●予選会通過校
大東文化大学
明治大学
帝京大学
日本体育大学
日本大学
立教大学
神奈川大学
国士舘大学
中央学院大学
東海大学
東京農業大学
駿河台大学
山梨学院大学

箱根駅伝のルール

箱根駅伝には様々なルールがあります。毎年見ている方には馴染みがあるかもしれませんが、今回は観戦にも役立つ6つのルールをご紹介します。

① シード権とシード校

箱根駅伝では、大会の総合成績で上位10校に入ると、翌年の大会に予選会なしで出場できるシード権を獲得できます。シード権を獲得した大学をシード校といいます。

② 予選会通過校

毎年10月に行われる箱根駅伝予選会を勝ち抜いて、箱根駅伝に参加する大学のことです。予選会はハーフマラソンで争われ、各校の上位10名の合計タイムによって順位が決まります。通常は上位10校ですが、100回大会は13校が予選会によって本選への参加資格を得ました。

③ チームエントリーと区間エントリー

チームエントリーとは、12月10日前後(今大会は12月11日)に、箱根駅伝を走るメンバー16名を登録するものです。区間エントリーは、さらに各区間を走る正選手と補欠選手を登録するもので、12月29日に発表されます。
メンバーの変更は、往路・復路ともに当日朝(1時間10分前)にでき、 往路・復路の2日間で6名まで1日では最大4名まで可能です。 交代できるのは正選手と補欠選手のみで、正選手同士の区間変更はできません。なお、外国人留学生はエントリーが2人までで、出走できるのは1名です。

④ 繰り上げスタート

交通機関への影響から、首位チームから一定の時間差がついた場合に、走者が中継所に到着しないうちに次の走者を出発させるルールです。繰り上げスタートになったチームは5区と10区を除き大会本部が用意した共通のタスキ(白タスキ)を使用します。各中継場の繰り上げ時間は以下の通りです。

〈往路〉
鶴見中継所・戸塚中継所
→先頭走者通過から10分
平塚中継所・小田原中継所
→ 先頭走者通過から 15分

〈復路〉
すべての中継所で、先頭走者通過から20分以上

⑤ 復路一斉スタート

復路の芦ノ湖のスタートは往路のゴール順で1位のチームが午前8時にスタートし、2位以降は往路のタイム差によってスタートする時間が異なります。往路のタイムが1位より10分以上遅れていたチームは午前8時10分に一斉スタートとなるため、復路は特に見た目の順位と実際の順位が異なります。

⑥ 往路優勝・復路優勝・総合優勝・完全優勝

箱根駅伝には、まず往路優勝復路優勝があります。それぞれ往路・復路のタイムが最も早かったチームで、往路と復路の合計タイムが一番早かったチームが総合優勝です。前述のように、一斉スタートや繰り上げスタートがあるため、復路で東京・大手町のゴールテープを最初に切ったとしても、総合優勝とならないことがあります。
さらに、①往路・復路のどちらも優勝した場合、または②1区から10区まで一度も首位を譲らなかった場合には、完全優勝といいます。後者の②の完全優勝は、近年では2016年の第92回大会で青山学院大学が達成し、39年ぶりのことでした。

前回大会の天気や結果はどうだった?

区間別のコースや天気の特徴は、以前のコラムで往路復路 ともに解説しましたが、ここからは前回の第99回大会を当日の天気から振り返っていきます。

<往路>
冬型の気圧配置となり、青空のもとでのレースとなりました。朝8時時点の東京都心の気温は4.4℃で、その後も気温の上がり方が鈍く、10℃を超えたのは東京都心や横浜・小田原のいずれも昼頃ですので、各中継所の通過時間を考えると10℃に届くかどうかの中でのレースとなりました。風は次第に北よりから南よりへと風向が変わり、3区から4区の沿岸部では日差しや風の影響が多少ありましたが天気の崩れはなく、コンディションは良好でした。
往路は1区でまず関東学生連合が抜け出しましたが、20kmを過ぎた辺りで明治大学が抜いて1位でタスキをつなぎました。2区は中央大学・駒澤大学・青山学院大学が接戦となり、3区までは中央大学が首位で走りましたが、4区で駒澤大学が抜き、1位のまま芦ノ湖のゴールテープを切って往路優勝となりました。

<復路>
引き続き冬型の気圧配置となり、カラっとした冬晴れとなりました。朝8時の時点で麓の小田原が1.3℃ですので、スタート地点の箱根・芦ノ湖は、氷点下だったと考えられます。その後の気温の推移は、午前9時の小田原が4.8℃、正午の横浜で9.9℃、レース終盤の午後1時の東京都心は10.3℃と、復路同様にコンディションはよかったといえます。
復路は、駒澤大学が1位を、中央大学が2位を保ったままレースが進み、復路優勝は駒澤大学でした。総合優勝・完全優勝に加えて、出雲駅伝・全日本大学駅伝も制していたため、史上5校目となる大学駅伝3冠という快挙となりました。3位以降は混戦となり、芦ノ湖を7位でスタートした青山学院大学が3位まで順位を上げ、シード権争いも接戦となりました。

2024年のコンディションは?往路・復路の最新天気をチェック!

<往路>
1月2日(火)は、はじめ高気圧に覆われますが、次第に湿った空気の影響を受けるでしょう。このため、スタート時点では多少晴れ間もありますが、2区以降は雲が増え、レース終盤は雨のぱらつく可能性もあります。現地に観戦へ行かれる方は、念のため折り畳みの傘があると安心でしょう。
往路スタート地点の東京都・大手町の朝8時の気温は3~4℃ぐらいの予想となっていて、その後も気温の上がり方は鈍く、10℃に届くかどうかの中でのレースとなりそうです。5区の山登りは、極端な気温低下はないでしょう。
日差しや風の影響が少なく、レース中は北よりの風で湿度も比較的低いため、コンディションの良いレースとなりそうです。

<復路>
1月3日(水)も湿った空気の影響を受けやすく、雲の多い天気となりますが、レース中は天気の崩れる心配はないでしょう。
復路スタート地点の箱根・芦ノ湖は0℃に届くかどうかで、冷え込みそうです。往路より気温が高く、南よりの風が吹くため湿度もやや高めとなるでしょう。7区から8区にかけての沿岸部では追い風や横風の影響が多少ありそうです。極端な気温の上昇はありませんが、レース終盤は12~13℃となりますので、日差しが控えめでも脱水症状に注意が必要でしょう。

参加される選手やチーム、すべての関係者が、ベストを尽くせるように祈っています!
観戦に行く方は、朝は冷え込み、また日陰やビル風の影響を受ける都心部、標高の高い箱根周辺などは特に空気がヒンヤリしますので、寒さ対策を万全にしましょう。

<参考>
・東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイト
https://www.hakone-ekiden.jp/

・気象庁HP 過去の気象データ検索
https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php