2023年は約3年ぶりの部分日食!見られる場所や時間を解説!

明日4月20日(木) は、およそ3年ぶりに部分日食を日本で見ることができる貴重な日です!昨年2022年は皆既月食が全国的に好条件で見られ、記憶に新しい方も多いのではないでしょうか?
このコラムでは、日食と月食の違いや観測できる場所と時間、観測方法について、まとめていきます!

部分日食ってなに?


月食は夜に見ることができ、太陽光によりできる地球の影によって月が隠れるのに対し、日食は地球から見た太陽が月に隠れることを指します。このため、日食は晴れているお昼に観測することができます。皆既食と部分食の違いは、すべてが隠れたように見えるのが皆既食で、一部が欠けて見えるものが部分食です。
今回見ることができるのは「部分日食」となりますので、日中に太陽が少し欠けた状態を見ることができます。

部分日食の場所と時間

それでは、明日の部分日食の場所と時間を確認していきましょう!

今回の部分日食は太平洋側の限られた地域でしか観測できません。また、欠けについても、千葉県など北の地域ほど欠けた部分が非常に分かりにくいレベルですが、南の地域ほど大きいため、鹿児島以南や小笠原諸島での観測がおすすめです。

次に、時間帯も詳しく見ていきましょう!

食のはじめから終わりまで、南の地域ほど時間が長いことが特徴です。那覇は1時間30分ぐらい観測できるのに対し、館山(千葉県)では20分ほどで、太陽の欠けが小さいうえ、観測時間も短くなっています。
日本で部分日食として観測されますが、実は明日同じタイミングで、この日食は、東南アジアやオーストラリアで太陽が完全に月に隠れる皆既日食や、環(わっか)のように見える金環日食として見ることができるんです。

太陽を直接見るのは危険!観測方法は?


太陽を直接見ることはとっても危険です。目の網膜を傷つけてしまう危険性があります。そのほかサングラスや望遠鏡、双眼鏡、カメラを使って覗くのも絶対やめてください。
日食専用のグラスや遮光板を使って観測しましょう。ただし、日食グラスも目を傷める可能性があり、長時間連続した観察はオススメできません。
日食グラスなど専用の道具がなくても観察できる方法としては、ピンホールがあります。黒や紺などの色の濃い厚紙に小さな穴をあけて、穴を通った光を楽しむ方法です。厚紙が無くても、木陰などの葉っぱの影を見て、観察することもできますよ。

次に日本で見られる日食は、いまから約7年後の2030年6月1日に北海道で観察できる金環日食となっています。

今回の部分日食が見られる地域にお住いの方は、ぜひ正しい観測方法で太陽の形を確認してみてくださいね!気になる当日の天気は、そらくらコラムでチェックしてみましょう。

<参考・引用>
国立天文台
・月食の起こるしくみ
https://www.nao.ac.jp/astro/basic/lunar-eclipse.html
・日食の起こるしくみ
https://www.nao.ac.jp/astro/basic/solar-eclipse.html
・日本の一部地域で部分日食(2023年4月)
https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2023/04-topics02.html
・観察のしかた
https://www.nao.ac.jp/astro/basic/solar-eclipse-obs.html