「清明」とはどういう意味でどんな季節?【二十四節気・七十二候】

二十四節気「清明」の意味

清明(せいめい)とは、春先の清らかで明るく、生き生きとした様子を表した「清浄明潔(しょうじょうめいけつ)」という言葉を略したものです。万物が若返って、花々が咲き誇り、鳥も盛んに歌うようになる、とても清々しい季節です。“春分”の後に吹く南東からの穏やかな風は「清明風(せいめいふう)」とも呼ばれ、冷たい北風の吹く冬が終わり、本格的に暖かな春が訪れることを示します。

清明の七十二候

・ 初候:玄鳥至(つばめきたる) 4月4日~4月8日頃

玄鳥(げんちょう)はツバメの別名で、ツバメや燕は春の季語です。ツバメは渡り鳥で、秋冬に東南アジアなどの暖かな南の国で過ごし、春になると繁殖のために日本にやってきます。
ツバメは穀物を食べずに害虫を食べてくれるため、日本では益鳥として大事にされ、軒先のツバメの巣は商売繁盛の印ともされています。
9月の白露の時期の七十二候、「玄鳥去(つばめさる)」と対になっています。

・ 次候:鴻雁北(こうがんかえる) 4月9日〜4月13日頃

鴻雁とは、渡り鳥の「がん」のことで、“鴻”はひしくいとも読んで大きな種類のもの、“雁”は小さな種類のもののことです。ツバメなどの夏鳥は春から夏の間に日本で過ごすために戻ってきますが、反対に、がんや白鳥、ツルなどの冬鳥は春になるとシベリアなど北へ帰っていきます。
10月の寒露の時期の七十二候、「鴻雁来(こうがんきたる)」と対になっています。

・ 末候:虹始見(にじはじめてあらわる) 4月14日~4月18日頃

虹は夏の季語で、晩秋から冬にかけては見る機会が少なくなりますが、これからの季節は日差しが強まり、現れやすくなります。太陽が比較的低くなる朝や夕方に現れることが多く、太陽と反対の方角にできるため、朝は西の空に、夕方は東の空に虹を見ることができます。
11月の小雪の時期の七十二候、「虹蔵不見(にじかくれてみえず)」と対になっています。

この時期に使える時候の挨拶

時候の挨拶とは、手紙などの最初に書く季節を表す言葉や挨拶文です。
さまざまな表現がありますが、4月上旬~4月中旬にかけて、よく使われるものをいくつかご紹介します。

① 清明(せいめい)の候
すべてのものがきらめく季節になりましたね~という意味です。
二十四節気の清明から次の節気の穀雨(こくう)の前日まで使うことができます。

② 桜端(おうたん)の候
桜の散り始める頃になりましたね~という意味です。
4月上旬から中旬にかけて使われる挨拶です。

③ 春光(しゅんこう)の候
春の日差しが煌めく頃になりましたね~という意味です。
3月下旬から4月上旬にかけて使うことができます。

④ 春嵐(しゅんらん)の候
春の嵐が吹く頃で、天気が変わりやすい季節ですね~という意味です。
4月上旬から中旬にかけて使われる挨拶です。

⑤ 春爛漫(はるらんまん)の候
花が咲き乱れる春爛漫の時期となりましたね~という意味です。
4月全般に使える便利な挨拶です。

二十四節気や七十二候については、こちらのページでも解説しています。