まもなく関東も雪降り出す！東京都で大雪警報が発表されれば約1年ぶり
本州南岸を通過する低気圧の影響で、西日本や東海、北陸、甲信の広い範囲で、すでに本降りの冷たい雨や雪が降っていて、関東にも活発な雨雲・雪雲が近づいています。関東地方もすでに弱い雪や弱い雨がぱらつき始め、降り始めは雨でも、気温低下によって、雨は次第に雪へ変わり、降り方が本格化するでしょう。
関東甲信では、今日5日(月)昼過ぎから明日午前中にかけて、山沿いを中心に平地でも広く雪が予想されています。予想より気温が低くなった場合には、平地でも警報級の大雪となる可能性があり、東京都で大雪警報が発表されれば昨年2023年2月10日以来、約1年ぶりとなっています。昨年1月に東京都で大雪警報が発表された時には、東京都心で10センチの積雪が観測され、首都高速道路では、最大13路線、約100キロで通行止めとなり、全面通行再開までに1日を要しています。
東京都心の雪のピークは今日夕方から夜にかけてとなるでしょう。帰宅時間帯の交通網に影響が大きく出る可能性が高まっているため、帰宅時間を早めたり、この後は不要不急の外出を控えたりするなど、対策をとってください。平地の雪は日付が変わると一旦やみ間がありますが、明日の朝以降も一時的に雪の降るタイミングがありそうです。
大規模かつ長期間の交通障害が発生する可能性も
関東甲信で予想される雪の降る量は、いずれも多い所で以下の通りです。
【明日朝までの24時間】
▼関東地方北部の山地 30センチ
▼関東地方北部の平地 20センチ
▼箱根から多摩地方や秩父地方にかけて 20センチ
▼関東地方南部の平地 7センチ
▼甲信地方 30センチ
【そのあと明後日朝までの24時間】
▼関東地方北部の山地 10~20センチ
▼関東地方北部の平地 1~5センチ
▼箱根から多摩地方や秩父地方にかけて 1~5センチ
▼関東地方南部の平地 1～5センチ
▼甲信地方 5~10センチ
なお、東京23区で予想される雪の降る量は以下の通りです。
【明日朝までの24時間】
▼東京23区 5センチ
【そのあと明後日朝までの24時間】
▼東京23区 1～5センチ
気温次第で、さらに積雪の増え、大雪の予想される地域では、公共交通機関においても大規模かつ長期間にわたる遅延や運休が発生するおそれがあります。
今からでも間に合う！直前にできる対策とは？
昨日のコラムは、大雪への事前の備えと、外出が必要な場合の対策を解説しましたが、このタイミングでまだ備えがお済みでない方は、無理な外出は控え、今からできる範囲の対策を講じましょう。
具体的に今日これから行う対策としては、以下の3つを行ってみてください。
①水道管に保温材を巻き、バケツやお鍋に水をくみ置きする
②毛布や防寒グッズを用意する
③スマートフォンなどのバッテリーを充電しておく
今日は東京都心などでこの冬一番の寒さが予想されており、このあと午後は気温がどんどん下がります。水道管が凍結・破裂する可能性があり、また万が一停電が発生して暖がとれなくなると体調を崩しかねません。水の確保や寒さ対策は最低限行うとよいでしょう。
明日朝の通勤・通学は路面状況の悪化や凍結に注意
明日の朝は関東平野部で0度前後の冷え込みが予想され、路面状況が悪化してシャーベット状になっていたり、路面が凍結して滑りやすくなっていたりする可能性があります。また、道路が黒っぽく濡れているだけに見えても「ブラックアイスバーン」といって表面が凍っていることもあります。
車で移動する際の注意点
急ブレーキや急発進はせず、車間距離を十分にとって、いつもより慎重にブレーキを踏むようにしてください。
徒歩で移動する際の注意点
ヒールのある靴は避け、スノーブーツやスニーカーなど滑りにくいフラットな靴を履きましょう。転倒に備えて手には荷物を持たず、歩幅は小さめにして靴の裏全体を路面につけて歩く「ペンギン歩き」を意識してください。
長距離の移動をする予定の方へ注意点
鉄道や空の便はダイヤが乱れていたり、道路もいつもより渋滞していたり通行止めになっていたりする可能性があります。家を出る前に最新の情報を確認し、時間に余裕を持って行動しましょう。
＜関連ページ＞
・いまの雨雲の様子を確認！
https://sorakura.jp/radar/
・雪に関する気象用語を予報士が解説！
https://sorakura.jp/20231210201/
・雪道の運転や立往生に備える方法とは？
https://sorakura.jp/case008/
