秋の星座の見つけ方をご紹介!秋に見られる流星群とは?

秋の星座と聞くと、夏・冬の星座に比べ、マイナーなものが多く、代表的な星座を思い浮かべることが難しいかもしれませんね。
このコラムでは、秋に唯一見られる一等星や秋を代表する星座の探し方、流星群についてお話していきます!

秋に見られる唯一の一等星は何座?


秋の星座で唯一の一等星は名前をフォーマルハウトといいます。
みなみのうお座のフォーマルハウトは低い位置に上がることが特徴です。東京の夜空で、一番高く上がるとき(南中高度)でも25°ぐらいしか上がりません。地平線に向かって腕をまっすぐにのばし、指を軽く広げた高さが20°で、それより少し高い場所に見えるでしょう。なお、北海道など高緯度の地域は、さらに低い位置になってしまいます。ビルが多く立ち並ぶ場所では見つけられないため、空の開けた場所で探してみましょう。
秋のひとつ星」とも呼ばれ、フォーマルハウトの名前は「魚の口」を表しています。秋の夜空の中でもひときわ明るいため、航海でも重要な星とされていました。
見つけ方は、今年2023年は同じく南の空に明るく光る「土星」をみずがめ座付近に見ることができますが、さらに低い場所に光る星を見つけたら「フォーマルハウト」です。

秋の四辺形を頼りに「うお座」を探してみよう!


秋の夜空に輝く4つの星を結んだ「秋の四辺形」。
10月上旬は21時頃、10月中旬は20時頃、10月下旬は19時頃に、いずれも太陽が沈む方角と反対の東の空高くに四角形を見つけることができます。
すべての星が二等星のため、都会の空で肉眼の観察は難しいかもしれません。郊外や山、海に出かけて晴れている場合は探してみるのがオススメです。
この四辺形は「ペガスス座」と「アンドロメダ座」で構成されています。4つの星はペガスス座で構成されていますが、左上の星(北東側の星)は「アンドロメダ座」にも含まれる星です。
この秋の四辺形を空高くに見つけたら、実は星占いでもよく見聞きする星座が見つけられるんです。とても暗い星ばかりではありますが、四辺形の下に星の輪をみつけたらそこから「くの字」に星をつないでいくと「うお座」を見るけることができます。見つけたい場合は、星座表やスマートフォンの星座アプリなどを使って、根気強く探してみましょう!

秋に見られる流星群とは?

10月は出現のピークを迎える流星群が多くなります。夏と冬に見られる、いわゆる三大流星群ほど流星の数は多くありませんが、極大前後には、流れ星を見ることができるかもしれません。

10月りゅう座流星群 極大日:10月8日頃
おうし座南流星群(南群) 極大日:10月10日頃
オリオン座流星群 極大日10月21日頃

特に、オリオン座流星群は2006年に突然、活動が活発となり1時間50個以上の星を観察することができたという記録も残っています。今年2023年のピーク時間帯は日中となりますが、まずまずの出現数が予想され、上弦の月が沈む深夜に見頃を迎えそうです。

秋の夜空は明るい星は少ないですが、夕方には夏の星座、深夜には冬の星座も観察することができます!
空気が澄んできている秋の夜長に、今夜は星空を眺めてみましょう☆

<参考・引用>
国立天文台「秋のひとつ星を見よう(2018年11月)」
https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2018/11-topics01.html

国立天文台「主な流星群」
https://www.nao.ac.jp/astro/basic/major-meteor-shower.html