【2023年 ロッキン後半戦】山の日からの3連休の天気 台風や雨はどうなる?

夏フェスシーズン真っ只中ですが、日本付近は台風によって先の天気が読みづらくなっています。
日本の南海上は海面水温の高い状態が続いているため、新たな台風の発生する可能性があり、今週末に迫っている「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル(以下ロッキン)」の後半3日間の天気に影響の出るおそれがあります。
会場となる千葉市蘇我スポーツ公園の後半戦の天気や、台風や雨の場合の対策を確認しましょう。

2024年夏フェス天気

2023年のロッキン前半の天気を振り返る

まずは2023年のロッキン前半の天気を振り返っていきましょう。
先週末の前半2日間は、関東には直接的な影響はなかったものの、台風6号が沖縄や奄美に接近する中での開催となりました。
1日目の8月5日(土)は、よく晴れて日差しが照り付けました。気温がグングン上がり、千葉県・千葉のアメダスでは15時23分頃に最高気温34.4℃を観測しています。夜にかけても気温が下がらず、暑さで体力を奪われる一日となりました。
2日目の6日(日)は、午前中を中心に晴れ間が出ましたが、昼頃から雲が目立ち始め、雨の降るタイミングが何度かありました。最高気温は正午過ぎに34.4℃を観測し、当初の予想より日差しが出たため気温も上がり、初日の5日(土)と同じぐらいの暑さとなってしまいました。午後は雨により気温が下がったものの、湿度が高くジメジメした不快な暑さとなりました。

2023年のロッキン後半の天気も台風次第!?

台風6号は、この後進路を北よりに変えて、9日(水)頃に九州にかなり接近し、その後は中国大陸で熱帯低気圧に変わる予想となりました。夏の台風は、停滞したりUターンしたりと迷走しやすく、また自転車並みの速度となって影響が長引くことも多々あります。原因は夏の高気圧が太平洋域を覆っていて、台風を動かす上空の偏西風がほとんど吹いていないためです。さらに、日本付近の海面水温が高いため、強い勢力を保ったまま日本に接近・上陸してしまうこともあり、まさに台風6号がこのケースでした。
また、南海上にある熱帯低気圧は、今後台風に発達する予想となっていて、コースは各国の予想でバラつきがあるものの、3連休の天気に影響し、雨や風が強まって荒れた天気となる可能性があります。最新の気象情報や交通情報、ロッキンの公式情報をこまめに確認するようにしてください。特に遠方からの参加者は、自宅に帰るまでの安全を確保しましょう。

それでは2023年のロッキン後半戦の会場周辺の天気を見ていきましょう!
山の日の11日(金・祝)は、多少晴れ間がありますが、雲が広がりやすいでしょう。雨のぱらつく可能性もありますが一時的なもので、前半戦2日目の6日(日)と同じような、変わりやすい天気となりそうです。最高気温は32℃ぐらいと、湿度が高く、蒸し暑くなるでしょう。
12日(土)は、雨が降ったりやんだりで、午後は本降りとなりそうです。雷を伴う可能性もありますので、注意が必要です。最高気温は29℃前後で、雨でレインコートを着ることも考慮し、風通しのよい素材の服装を選ぶとよいでしょう。
13日(日)も、断続的に雨が降り、雷を伴うことがありそうです。前日からの雨で、足元が悪くなっている可能性がありますので、長靴を用意しておくと安心でしょう。最高気温は31℃ぐらいで、引き続き蒸し暑くなりそうです。日差しが控えめでも熱中症対策を万全にしてください。

野外フェスの具体的な雨対策は

① 雨予報の場合

会場内で傘はさせないため、雨が降る場合はレインコートが必要です。レインコートは素材などによって耐水圧(生地にしみこもうとする水の力を抑える性能)が異なります。人の動作や体重によって圧力は変わりますが、小雨であれば耐水圧は300~500mm程度あれば十分です。大雨の場合は耐水圧が10,000mm、台風など嵐の場合は耐水圧が20,000mm以上のものが求められます。嵐の場合はフェスが中止になる可能性もありますが、目安としては10,000mm以上のものをご用意いただくとよいでしょう。また、透湿性(水分を生地の外へ逃がす性質)も重要で、蒸れにくくするためには、最低でも5,000g、可能であれば8,000g以上のものがおすすめです。

足元は、基本的には防水性・撥水性に優れたスニーカーで大丈夫です。1時間10mm以上の雨が降ると地面から跳ね返りがありますので、長靴があると安心です。1時間20mm以上のどしゃ降りになると、長靴を用意した方がよいでしょう。ちなみに1時間20~30mmの雨は、予報用語では“強い雨”といい、それ以上は雨量によって、激しい雨⇒非常に激しい雨⇒猛烈な雨となります。雨の降り方や体感については、こちらのコラムで紹介しています。

② 突然雷雨に見舞われたら

急変の前には、①真っ黒い雲が近づいてきた②雷の音が聞こえてきた③急に冷たい風が吹いてきた、といった3つのサインがあります。本来であれば、このような変化を感じたら頑丈な建物に避難してほしいのですが、屋外のイベントでは難しいこともあります。
ロッキンの会場には避雷針が設置され、“雷保護エリア”があります。雷雲の接近が予想される場合、スタッフの指示に従って避難してください。フクダ電子アリーナやハングリーフィールド、ヒルサイドステージ付近にありますので、事前に会場マップで場所を確認しておきましょう。高い木の近くは危険ですので、木の下で雨宿りをすることはしないでください。

雷保護エリア内では、①頭を下げてしゃがんで姿勢を低くし②両手で両耳をふさぎ③足を閉じてつま先立ちをする、いわゆる「雷しゃがみ」をしてください。雷が止んだ後は、スタッフの指示にもよりますが20分以上経ってから安全な場所へ移動するとよいでしょう。

そのほかのロッキンの持ち物は、こちらのコラムで紹介しています。雨対策に加えて、引き続き熱中症にも厳重な警戒が必要です。
2023年のロッキンが最終日まで安心・安全に開催されることを祈ります!

 

<参考>
・ロック・イン・ジャパン・フェスティバル公式サイト
https://rijfes.jp/

・気象庁 過去の気象データ検索
https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php