【2024年】七夕に晴れる日が少ない理由とは?今年は天の川見られる?

七夕とは?

今日7月7日は、五節句のうちの一つ、「七夕(しちせき)の節句」です。
七夕(たなばた)の発祥は中国で、東南アジアの一部の地域で行われる行事です。織姫と彦星が一年に一度会うのを許された日として有名ですね。

日本における七夕では、短冊にお願い事を書いて、笹竹に飾る文化がありますが、これは日本独特のものだそうです。七夕は、別名で「笹の節句」とも言われています。
また、七夕の行事食であるそうめんや、彩りの良いゼリーを食べる方も多いようです。

「七夕の節句」をはじめとする五節句とは?

節句とは、奈良時代に中国から伝わった年中行事で、現代に残っている5つを「五節句」と言います。
今日7月7日の「七夕の節句(笹の節句)」のほか、9月9日の「重陽の節句(菊の節句)」、1月7日の「人日の節句(七草の節句)」、3月3日の「上巳の節句(桃の節句)」、5月5日の「端午の節句(菖蒲の節句)」、をあわせて五節句といい、季節の節目の日です。
五節句については、こちらのコラムでも取り上げています。

七夕は晴天率が低い?

今は梅雨真っ只中ですが、七夕に天の川が見られる確率はどのぐらいでしょうか。
各地方の管区気象台による、1991〜2020年の30年間における7月7日の天気出現率を見てみましょう。
晴れる確率は東京で23.3%、大阪は26.7%と、およそ4分の1程度となっています。さらに名古屋は16.7%で、くもりや雨になる確率が83.3%にものぼり、梅雨入りしている日本の広い範囲で、天の川観測が期待できる確率はかなり低くなっています。
一方、那覇では梅雨明けを迎えていることが多く、七夕の晴天率は50.0%で、星空に恵まれる可能性が高い時期です。

日本の七夕の晴天率が低い理由

ではなぜ、天の川を見るとされる七夕の日が、梅雨真っ只中で晴天率の低い日にあるのでしょうか?
それは、七夕は、明治5年まで使用していた太陰太陽暦(いわゆる旧暦)の7月7日に行っていたもので、太陰太陽暦(旧暦)と太陽暦(いわゆる新暦)には日にちのズレがあるからです。

旧暦に基づく七夕を「伝統的七夕」と呼んでいて、2023年の伝統的七夕は8月22日に値します。新暦では7月7日が梅雨にあたってしまうことが多く、星空もなかなか見えにくくなります。

伝統的七夕の日は梅雨明け後で晴天率は高く、天の川の見られる確率が高くなります。7月7日の七夕が晴れなかった場合は、旧暦の七夕ごろにあたる8月に天の川を見てみるのも良いかもしれません。

さて、今年は天の川が見られるでしょうか。
最新の天気予報はこちらのそらくら天気予報をチェックしてください。
皆さんは短冊にどんなお願い事をしますか?♪

【参考資料】
・東京管区気象台:https://www.data.jma.go.jp/tokyo/shosai/bocho/tenki/link.html
・大阪管区気象台:https://www.jma-net.go.jp/osaka/kikou/tenki2/graph/osaka.html
・沖縄気象台:https://www.data.jma.go.jp/okinawa/data/toukei/pdf/naha_tenki.pdf
・国立天文台:伝統的七夕について
https://www.nao.ac.jp/faq/a0310.html