夏至はもうすぐ!2023年はいつ?意味や食べ物などを解説!

夏至(げし)とは、二十四節気の一つで、5月はじめの「立夏(りっか)」から始まる夏の節気のちょうど真ん中に当たります。
夏至はどんなことをする日で、今年はいつでしょうか?また、食べ物などの風習なども含めてご紹介していきます!

夏至はどんな日?

夏至は、日本の位置する北半球では、朝日が昇る「日の出」から夕陽が沈む「日の入り」までのお昼の時間が最も長い日を呼びます。
毎年6月22日頃になりますが、日付は国立天文台が定めていて、今年2023年は明日6月21日(水)です
緯度によって昼間の時間が変わりますが、北半球の中で、お昼の時間が最も長いのはどこになるでしょうか?日本を例に考えてみましょう。

各地の日の出・日の入りから昼間の時間を計算してみると、福岡は14時間30分ぐらいなのに対し、札幌はおよそ15時間となっています。札幌の昼間の時間は、福岡より約30分間も長いんですね!今日を境目にして、昼間の時間はどんどん短くなっていきます。

昼間が北ほど長くなる理由は?

なぜ夏至に北の地域ほど、昼間の時間が長くなるのでしょうか?この理由は、地球の自転軸が太陽に対して、およそ23.5°傾いているためです。この傾きが原因で、北極に近い地域ほど、太陽は空の高いところを通るため、そのぶん昼間の時間が長くなります。北緯66.6°以北の地域を指す北極圏では、6月下旬前後に太陽が一日を通して沈まない「白夜(びゃくや)」と呼ばれる現象が発生します。

一方、オーストラリアを始めとする南半球では冬真っただ中となっています。今日は、南半球では、日本でいう冬至のような状態で、昼間の時間が最も短くなります。太陽の沈まない「白夜」に対し、南極大陸付近では、太陽が一晩中昇らない「極夜(きょくや)」と呼ばれる現象が起きています。夜が続く極夜となる時期には、タイミングが合えばオーロラを観測することができます。

夏至に食べるものといえば・・・

さて、冬至と言えばカボチャなどを食べたり、ゆず湯に浸かったりと、いくつかの風習が思いつきますが、夏至は一体何をするのでしょうか?
関西圏を中心に、タコを食べる風習があります。これは、タコの足の吸盤がなかなか離れないため、稲の根っこがしっかりと根付くように願ったことが由来となっています。また、この時期にタコが旬ということもあり、食べられるようになりました。タコには、タウリンが豊富に含まれ、肝臓の働きを活発にする機能があります。梅雨や暑さで胃腸が疲れている時期にもってこいの食材です!

そのほか、6月下旬から7月初旬にかけては、ういろうの上に小豆が乗った和菓子の「水無月(みなづき)」や、きなこをかけたお餅の「半夏生餅(はんげしょうもち)」などの和菓子を食べる風習のある地域もあります。
梅雨本番はこれからで、ジメジメ・ムシムシとした暑さが続いていますが、夏至ならではの食べ物を食べて、夏に向けてのエネルギー補給をしましょう!

二十四節気とは?


二十四節気は、日の長さをもとに1年を24等分した暦のことです。春夏秋冬の4つの季節に分かれ、さらにそれぞれを6つに分けています。「冬至・春分・夏至・秋分」とそれらの中間点にあたる「立春・立夏・立秋・立冬」のほか、「啓蟄」や「霜降」など、その季節の特徴的な現象を名に表しています。日にちは年によって数日変わることがあり、毎年2月に国立天文台暦計算室が発表する「歴要項」で、翌年の日にちが公表されます。
夏の節気は「夏至」で折り返しとなり、次は「小暑」で、梅雨が明け、いよいよ暑さが本格的になる時期です。

<参考>
国立天文台「各地のこよみ」
https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/
農林水産省「過去の相談事例」
https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/1803/02.html