【気象予報士が解説】今週は『暑さの質』変わり熱中症リスク高まる!この時期に行ないたい暑熱順化とは?

北海道も最高気温25度以上の夏日に! 今週後半は湿気も増える


明日13日(火)以降は関東の天気も回復し、暑さも復活しそうです。日中の最高気温は、関東から沖縄の広い範囲で25度以上になる日が多く、夏日が継続するでしょう。内陸を中心に真夏日近い暑さになる所も多くなりそうです。
また、北海道や東北も25度以上の夏日になる日や場所があり、旭川では15日(木)以降、夏日となる日も増えるでしょう。季節先取りの暑さが続き、特に前線の停滞する今週後半は湿気も増え、肌にまとわりつくような暑さになりますので、意識的に熱中症の対策を行いましょう。

運動会の練習や農作業中はこまめな水分補給を!

運動会の熱中症
例年、5月の突然の暑さによって熱中症のリスクが高まります。
特に注意してほしいのは、運動会の練習中や農作業中をするとき。
作業に集中していると喉の渇きを忘れがちになり、気づいたときには脱水が進んでいることもあります。15~30分に一度など、時間を決めて水分補給をしたり、直射日光を防ぐため帽子を被ったり、対策を行いましょう。

この時期から行いたい『暑熱順化』とは?

暑熱順化の例
熱中症対策として暑熱順化(しょねつじゅんか)、体を徐々に暑さに慣れさせるようにしましょう。いずれも「暑くなる前に行なう」ことがポイントです。
① サウナや入浴
温度・湿度ともに高い部屋に入り、汗をかけるサウナがおすすめです。サウナでととのう方法はこちらのコラムでもご紹介しています!
毎日のサウナが難しい場合は、シャワーだけで済まさず、湯船に浸かりましょう。高めの温度であれば浸かる時間は短くても良いですが、ぬるめのお風呂は長めに浸かることを意識してみてください。
② 適度な運動
週5日ほど30分前後を目安にウォーキングを行ない、汗をかくことを意識し、運動してみましょう。最寄り駅の一駅前で降りて歩いてみたり、バスの移動を徒歩に変えてみたりするなど、簡単なことでもOKです。
歩くときの姿勢や続け方については、こちらのコラムでも紹介しています!
③ 筋トレやストレッチ
筋肉量が多いほど、体内の水分量を多く保つことができるため、筋トレやストレッチがおすすめです。こちらも30分ほど毎日行うと良いでしょう。
梅雨時期でもおすすめの筋トレについては、こちらのコラムを参考にしてみてください!

<そらくら関連コラム>
・夏日や真夏日の基準って?用語を気象予報士が解説
https://sorakura.jp/20240711201-2/

・暑さの指標の一つWBGTとは?
https://sorakura.jp/20240613201/

・医師監修!子供の熱中症の症状と対策について
https://sorakura.jp/20230714201-2/