【気象予報士が解説】GW後半は関東・北陸~九州北部で10年に一度の高温予想!屋外のレジャーは熱中症や急変注意

明日26日(土)からはゴールデンウィークが始まります!2025年のGWは飛び石連休となりますが、お出かけを予定されている方も多いのではないでしょうか。
昨日24日(木)に気象庁から高温に関する早期天候情報が発表されました。憲法記念日の5月3日(土)頃からは関東・北陸から九州北部で10年に一度の高温になる可能性があります。
この先の天気の注意ポイントを気象予報士が解説していきます。

GWは晴れても急変注意!28日は雨でトーンダウンか?

明日26日(土)から始まるGWは、晴れる日も大気の状態が不安定となるでしょう。急な雨や雷雨のおそれがありますので、屋外のレジャーは空模様の変化にご注意ください。
28日(月)から昭和の日の29日(火)は、本州南岸を低気圧が進むため、広い範囲で雨が予想されています。また、2日 (金)頃から南海上に前線が停滞する可能性があります。まだ動向が不確実ですが、GW後半は早ければ沖縄や奄美で梅雨入りの可能性があり、大雨となるおそれもありますので、最新の情報にご注意ください。
日中の気温は、東・西日本では27日(日)は夏日となる所が多く、熱中症に注意が必要です。28日(月)は雨でトーンダウンとなるでしょう。その後は再び気温が上がり、5月3日(土)頃からは関東・北陸から九州北部で記録的な高温となる可能性もあります。移動中の車内でもこまめな水分補給や休憩を心掛けてください。
なお、ゴールデンウィーク中の天気予報はこちらで詳しく解説しています。

屋外レジャーの熱中症対策はどうする?

熱中症による救急搬送状況(令和5年)

この時期はまだ体が暑さに慣れていないため、急に気温が上昇すると熱中症のリスクが高まります。バーベキューや野外フェスティバルなど、屋外に長時間いる予定がある場合は、万全の対策が必要です。

・前日の過ごし方
前日はゆっくりお風呂に入り、十分な睡眠をとりましょう。疲れが溜まっている方ほど熱中症のリスクは高まります。

・当日の過ごし方
朝起きたら必ず朝食をとるようにしてください。また、移動中も熱中症となることがあります。車内でも水分をとり、屋外を歩く場合はなるべく日陰を選びましょう。
休憩は日陰や屋根のある場所がおすすめです。また、喉が渇いていなくても意識的に水分をとり、アルコール以外も飲むようにしてください。また、塩分もとる必要があるため、汗をかいたら塩飴をなめたり、エネルギー補給のためにご飯をしっかり食べましょう。

・ 体調に異変を感じたら

熱中症応急処置

めまいや立ちくらみ、頭痛、吐き気など、熱中症かもしれないなと思う症状に気づいたら、すぐに日陰で休みましょう。自分で水分をとれなくなったり、けいれんなどの症状が現れた場合は病院へ行き、意識がない場合は速やかに救急車を呼んでください。

<参考・引用>
・総務省消防庁「令和5年(5月から9月)の熱中症による救急搬送状況」
https://www.fdma.go.jp/disaster/heatstroke/items/r5/heatstroke_nenpou_r5.pdf
・環境省 熱中症環境保健マニュアル2022
https://www.wbgt.env.go.jp/heatillness_manual.php