【ゴールデンウィーク天気2025】GW前半は関東~九州で晴天!後半は夏日続出で熱中症に注意を

今年2025年のゴールデンウィークは、暦上では最大4連休ですが、28日(月)と30日(水)~2日(金)に休みを取ると最大で11連休となります!
長期のお休みを目前に旅行やお出かけの計画がはかどりますが、気になる天気や気温はどうなるのでしょうか?気象予報士が解説していきます!

気になるGWの天気は?本州は晴れる日が多いものの急変に注意


大型連休の天気のポイントは天気の急変の可能性があることです。
東北から九州は、高気圧に覆われ、晴れる日が多いものの、上空には寒気が流れ込むタイミングがあり、マークにはなくても急変の可能性があります。天気急変のサインに気づいたら、建物の中に移動し、雨宿りをしてください。
北海道は天気が周期変化し、傘の出番がたびたびあるでしょう。特に昭和の日29日(火・祝)は低気圧が発達すると、荒天となる可能性もあります。また、沖縄・奄美は前線が停滞しやすく、『走り梅雨』となって、例年だとGW明けに梅雨入りを迎えますが、そのまま梅雨に入ってしまうかもしれません。

大きな気温変化に!北海道は氷点下になるものの沖縄は夏日続出!

GW気温GW気温
GW後半ほど夏日が続出し、熱中症に注意が必要です。
GW前半戦となる昭和の日の29日(火・祝)頃までは、上空に寒気が流れ込むため、この時期らしい気温が続くでしょう。晴れる日はすがすがしい陽気になりそうです。北海道は山間部を中心に雪の降る可能性もありますので、峠越えを予定される方は、雪道の装備をしてください。
GW後半の4連休は、東・西日本で25度以上の『夏日』地点が続出しそうです。体が暑さに慣れていない時期ですので、渋滞中の車内などでも適切に冷房を使い、こまめな水分補給を心掛けてください。

天気や気温の注意点を一挙解説

・天気の急変
晴れている日でも天気の急変に注意が必要です。例年、大型連休頃は上空に冬の名残の寒気が流れ込むような場合は、地上と気温差が大きくなり、雷雲が発生しやすくなります。5月以降は年間でも竜巻の発生数が増え、ひょうなどによる被害も起きやすくなります。
屋外にいて雷がゴロゴロと聞こえる場合は天気急変のサインです。鉄筋コンクリートや木造の建物、自動車(ソフトトップのオープンカーを除く)に避難をしてください。
雷しゃがみ
屋内へ避難が難しい場合は、いわゆる「雷しゃがみ」のポーズを取りましょう。①頭を下げてしゃがんで姿勢を低くし、②両手で両耳をふさぎ、③足を閉じてつま先立ちをし、雷が止んだ後は20分以上経ってから安全な場所へ移動するとよいでしょう。
高い木の近くは危険ですので、木の下で雨宿りはしないでください。
・国内旅行は北と南で気温差大!沖縄・奄美は雨の季節近づく
5月上旬の平年値
南北に長い日本列島は、北と南で気温差が大きくなります。
5月上旬の平年値を例にみると札幌は最低気温が7.3度と10度を下回り、山間部は氷点下の冷え込みとなって、雪の降ることもあります。一方、沖縄は晴れていれば25度以上の夏日となり、暑くなります。
北海道や沖縄は国内でも有数の人気な旅行先かと思いますが、北海道に行く方は風を通しにくいアウターや、沖縄に行く方は半袖シャツを持って、服装で上手に調整しましょう。
また、沖縄・奄美は雨の季節も近づいています。平年の梅雨入り日は沖縄が5月10日頃、奄美は5月12日頃となります。走り梅雨と呼ばれる梅雨入り前にくもりや雨の天気が続くこともあり、急な雨の可能性もあります。旅行には折り畳みの傘の用意があると安心です。
・紫外線
UVインデックス
UVインデックスの月別平均値では、5月は中程度ではありますが、日や場所によっては「強い」や「非常に強い」こともあります。
特に5月は気温差も大きく、半袖や腕まくりをした状態で長時間、屋外にいて「うっかり日焼け」をしてしまうことも。こちらのコラムを参考に日焼け止めクリーム選びをしてみましょう!
・虫刺され
虫さされ
夏のイメージがある蚊ですが、日本でなじみのあるヒトスジシマカ(ヤブ蚊)は20~30度の気温を好み、昼から夕方にかけて吸血します。春や秋の朝晩は特に対策が必要です。草やぶに入る際は、必ず長袖・長ズボンを着用して、虫よけスプレーを使うなど対策を行ってください。
また、子どもは大人に比べて体温が高く、蚊に刺されやすいため、使える年齢や回数を確認のうえ、大人が虫よけ剤を自分の手に取ってから塗るようにしましょう。

<参考文献・引用>
・気象庁「日最大UVインデックス(観測値)の月平均値の数値データ表
(閲覧日2025年3月29日)
https://www.data.jma.go.jp/env/uvhp/uvimax_monthave_tsu.html

・気象庁「過去の気象データ検索」
https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/index.php