【気象予報士が解説】明日からは度々雨となり週明け以降は北日本で今年一番の大雨の可能性も

この先1週間は、本州付近を度々低気圧が通過し全国的に雨となる日が多くなるでしょう。低気圧が発達して雨や風が強まる日もありそうです。この先1週間の全国の天気と、注意するポイントを気象予報士が解説します!

今週、全国的に雨風強まるのは13日(日)

天気分布図(4月9日)

明日10日(木)から明後日11日(金)は、日本の南と日本海の低気圧が本州を挟むように進むでしょう。
明日10日(木)は西から天気が下り坂で、沖縄や九州、中国地方や北陸は午前中から雨が降り、四国や近畿、東海も午後には傘の出番となるでしょう。所々で雷を伴い雨脚が強まりそうです。夜は東海や関東もあちらこちらで雨が降るでしょう。
さらに、沖縄では1時間30ミリ以上の激しい雨が降り、警報級の大雨となる可能性があります。土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に十分な注意が必要です。

20250409週間天気

明後日11日(金)は、雨の中心は関東から北海道に移動し、関東では所々で雷を伴って雨脚が強まりそうです。
西日本は朝までは雨の残る所がありますが、回復傾向で日中は九州や沖縄を中心に日差しが届くでしょう。

12日(土)は高気圧圏内で全国的に晴れ間が出そうです。ただ、北日本太平洋側や北陸は曇りや雨となるでしょう。また、九州や沖縄も前線や湿った空気の影響を受けて遅い時間ほど傘の出番となりそうです。

13日(日)は本州南岸を進む低気圧や、上空に寒気を伴う低気圧の影響で、全国的に雨の降るタイミングがあるでしょう。雨の降る時間は風も強まり荒れた天気となりそうです。大気の状態が不安定となるため、急な強い雨や落雷、突風、ひょうにも注意が必要です。

週明け月曜日以降は、北日本で雨が続き大雨のおそれも

14日(月)以降も、北日本を中心に上空に寒気を伴った低気圧の影響を受けそうです。
14日(月)は北日本で雨が降り、太平洋側を中心に大雨となる可能性があります。関東から九州は晴れ間が出ますが、急な雨や雷雨の可能性があります。

15日(火)は、北日本や北陸を中心に雨が降りやすく、大雨となる所もありそうです。風も強まり荒れた天気となるでしょう。関東から九州や沖縄は晴れ間が出ますが、にわか雨や雷雨の可能性があります。

16日(水)は北日本や北陸はまとまった雨となり大雨となる所があるでしょう。最新の情報を確認し、大雨災害やなだれなどの融雪災害に注意が必要です。
関東甲信や北陸の山沿いでは雪となるため、車の運転は冬の装備が必要になりそうです。関東の平野部や東海から九州、沖縄は晴れるでしょう。

今年一番の大雨となる地域も大雨への備えを

明日10日(木)は沖縄で警報級の大雨の可能性があります。また、予報の信頼度は低いものの、週明け月曜日以降は北日本で雨が続き、局地的に今年一番の大雨となりそうです。最新の天気予報を確認し、次のような備えをしておくと安心です。

・ハザードマップを確認する

ハザードマップ
ハザードマップでお住まいの地域の浸水のリスクを知りましょう。内水氾濫のハザードマップがない地域は、洪水のハザードマップや過去の浸水被害を確認してみてください。
自宅や会社、学校などの周辺はもちろん、避難場所や避難経路もあわせて調べるようにしましょう。

・雨水ますの掃除
自宅前の道路の雨水ますに落ち葉やゴミが溜まっていると、水が流れ込みづらくなります。定期的に掃除をするとよいでしょう。また、大雨が予想される場合は土のうを設置することで、自宅内へ雨水が流れ込むことを軽減することができます。土のう袋はホームセンターなどで購入することができます。また、若干強度は落ちますが、土砂の代わりに水を入れた水のうであれば、比較的簡単に準備することが可能です。

大雨への備えの詳しい情報はこちらのページから。