【気象予報士が解説】都心で3月に夏日の最多記録更新の可能性?週末は寒の戻りに注意

今日25日(火)の関東地方は朝から青空が広がり、気温がグングン上昇しています。東京都心では、すでに気温が20度を超え、厚手のコートを着ていると汗ばむほどに。
暖かさを通り越し初夏の陽気になっていますが、気温の高い状態はいつまで続くのでしょうか?気象予報士が解説します。

3月に都心で夏日を3回以上観測すると史上初!

一昨日23日(日)に東京都心では、今年2025年初めて最高気温25度以上の夏日を観測しました。昨日24日(月)までに東京都心で夏日を観測したのは7例となっています。
1位:28.1度(2024年3月31日)
2位:25.6度(2025年3月23日)※今年の観測
3位:25.3度(2013年3月10日)
4位:25.2度(1941年3月21日)
5位:25.1度(1997年3月30日)
6位:25.0度(2023年3月24日)
同率6位:25.0度(2013年3月19日)
今週は今日25日(火)と明日26日(水)、28日(金)に最高気温が25度以上の予想となっています。
もし3月中に3日以上、夏日が観測されれば2013年の2回(3月10日と3月19日)を超え、観測史上最多となりそうです。

お花見シーズン突入でも『春の4K』に注意

東京都心の桜開花宣言が昨日24日(月)にあり、本州も桜開花前線がスタートし、今週の暖かさで関東から九州では桜が徐々に咲き進むでしょう。早ければ今週末から桜が見頃を迎えますが、お花見に注意したいのが『春の4K』です。春の4Kとは花粉・寒暖差・黄砂・乾燥のそれぞれの頭文字『K』のため、注意を促す目的で使われています。
春の4K
・花粉
関東から九州では、スギ花粉だけではなくヒノキ花粉の飛散が始まっています。今年は例年より多い予想となっていて、鼻がムズムズ・目のかゆみなど花粉症の症状を感じられている方も多いかと思います。マスクやメガネで花粉をガードし、症状を抑えるお薬を服用するようにしてください。
・寒暖差
春は、一日の中でも、数日の周期でも、気温の変化が大きくなる時期です。冬用の上着を着たら日差しが暑く汗をかいてしまうことや、反対に薄着をし過ぎて、寒いということもあります。日々の天気予報を確認し、服装を選ぶようにしましょう。
・黄砂
花粉・寒暖差・乾燥のほか明日26日(水)にかけては黄砂の飛来も予想されています。洗濯物や屋外に停めている車にうっすらと砂がついたり、花粉症や喘息(ぜんそく)の症状が悪化したりすることもあります。洗濯物を室内に干したり、マスクでガードする、外出を控えたりするなど、対策を行いましょう。
・乾燥
晴れの天気が数日続くと空気が乾燥しやすくなります。顔や手のケアはもちろん、山火事のニュースも多く見聞きしますので、特に火の取り扱いにご注意ください。

服装選びの参考に!気温変化大きい1週間

今週は28日(金)にかけて、東京都心では日中の最高気温が25度前後の夏日が続きますが、週末の雨を境に気温が大きく変わるでしょう。こんどの土日以降は、最高気温が15度前後にとどまり、寒の戻りとなりそうです。
服装と気温の目安
寒暖差が大きく、新生活の始まるという方も多いかと思いますが、服装選びはこちらの表を目安に選んでみましょう!少しずつ春服と冬服を入れ替え始めるのもおすすめです。

<そらくら関連コラム>
・三寒四温ってなに?服装やアイテムを解説
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