今週は暖かな南風の吹いたタイミングもあり、日中は春の暖かさを感じたり、強い冷え込みから解放された日もありました。ただ、来週の週明けは再び強い寒気の流れ込みが予想されています。
強い冬型と寒気の影響はいつまで続くのでしょうか?気象予報士がポイントを解説します。
来週は寒波再び襲来!日本海側は警報級の大雪の可能性
春のような暖かさは16日(日)頃まで北海道から東海を中心に続くでしょう。この暖かさで東・西日本はスギ花粉の飛ぶ量が少しずつ増えてきています。花粉症の方は本格的な対策を行いましょう。
16日(日)は本州付近を挟むように低気圧が通過し、週明けにも強い冬型の気圧配置に変わりそうです。関東などは寒気の流れ込むタイミングがワンテンポ遅れますが、18日(火)以降は強烈な寒波が再び襲来。少なくとも来週いっぱいは居座り続けるでしょう。
日本海側では、東北や北陸の山沿いを中心にすでに平年の2~3倍の積雪となっている地域もありますが、来週18日(火)頃からは北陸や岐阜県、群馬県北部、長野県北部、滋賀県北部では警報級の大雪となるおそれがあります。今週の暖かさで一度とけた雪のうえに雪が再び積もり、なだれのリスクが一層高まります。最新の情報で確認し、早めに備えるようにしてください。
強い寒気いつまで居座る?来週の三連休の見通しも解説
強い寒気の影響はいつまで続くのでしょうか?
来週の週末は天皇誕生日23日(日)の振替休日を含む三連休となりますが、気象庁からは早期天候情報(※)が発表されていて、東・西日本と沖縄は気温の低い状態が24日(月・休)頃まで続く見込みです。
また、東北日本海側から山陰にかけては、降雪量の早期天候情報も発表されていて、平年を上回る積雪となる可能性があります。除雪作業などは引き続き注意が必要です。
(※早期天候情報とは)
その時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい高温や低温、降雪量(冬季の日本海側)となる可能性がいつもより高まっているときに、6日前までに注意を呼び掛ける情報です。
【いま見直したい】低温&大雪の対策とは?
来週再び低温や大雪が予想されているいま、週末を利用して対策を見直すようにしてください。
<低温>
特に屋外でむき出しになっている水道管は、一般に最低気温が氷点下4度以下になる場合は凍結の可能性があります。また、一日を通して気温が氷点下の『真冬日』の場合や、夜間に水道管を使わない場合は、水道管内の水が凍り、凍結のリスクが高まります。
北日本などの寒冷地では水抜栓(みずぬきせん)の使用が有効ですが、関東から西の各地ではタオルや断熱材などを巻くなど対策を行いましょう。直前に対策できていない場合は、夜間に水道を少し流すことも有効です。
水道管が凍結して水が出なくなってしまった場合、熱湯をかけるのは水道管が破裂する可能性があるため絶対にやめてください。人肌程度のぬるま湯が用意できる場合はタオルを被せたうえで、ゆっくりとかけるようにしましょう。
<大雪>
平年を上回る積雪の地域もありますが、除雪作業をする方は、無理せず複数人で声を掛け合いながら行うことを基本としましょう。
先週までの大雪によって、家屋に重い雪が積もり、家屋が傷んだところに、来週からの大雪でさらに負荷の掛かる可能性があります。特に、ビニールハウスやカーポートなど簡易な建物や老朽化している建物には近寄らないようにしてください。