【JPCZ発生か?】北陸は警報級の大雪の可能性!普段雪の少ない四国や九州も積雪に!いま見直したい対策とは?

線状降『雪』帯と呼ばれることもあるJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)による大雪が明日29日(水)にも発生する可能性が出てきています。このコラムでは、JPCZの解説や、普段雪の少ない四国や九州も積雪の可能性があるため、注意点をまとめています。

JPCZとは?過去には大規模な立往生が発生!

JPCZとは
JPCZという言葉、最近ニュースや天気予報でも見かける機会が多くなりました。
JPCZとは“Japan sea Polar air mass Convergence Zone”の頭文字をとったもので、日本語では日本海寒帯気団収束帯のことです。冬型の気圧配置のときに発生しやすく、天気図では等圧線が「く」の文字のようにくぼむときに要注意です。
明日夜の天気図は、①等圧線の間隔が狭いことに加え、②くの文字にくぼんでいるため、JPCZが発生しやすい状態となっていて、北陸の山沿いを中心に東北から山陰で警報級の大雪になる可能性があります。
過去にJPCZが発生した際には、国道や高速道路などが大規模かつ長時間の立往生が発生したケースもありました。車で外出という方は、こちらのサイトを参考に立往生から命を守る行動をいま一度ご確認ください。

普段雪が少ない地域ならではの積雪の注意点


冬型の気圧配置が強まることによって、四国や九州など、普段雪の少ない太平洋側でも明日29日(水)にかけて積雪が予想されています。予想される雪の降る量は、いずれも多い所で以下の通りです。
<明日29日朝にかけての24時間降雪量>
▼四国の山地25センチ
▼山口県の山地20センチ
▼九州北部の山地15センチ
▼四国の平地と山口県の平地5センチ
▼九州北部の平地3センチ
<そのあと明後日30日朝にかけての24時間降雪量>
▼四国の山地15センチ
▼山口県の山地10センチ
▼九州北部の山地と四国の平地5センチ
▼山口県の平地3センチ
▼九州北部の平地1センチ
明日夕方にかけては山地を中心に大雪となるおそれがあり、福岡など市街地でも積雪の可能性があります。お出かけの際は時間に余裕を持ち、路面凍結の可能性もありますので、運転の際は注意・警戒が必要です。車は、ノーマルタイヤでの走行は危険となります。タイヤチェーンやスタッドレスタイヤに履き替え、運転が難しい場合は公共交通機関の移動を検討するなど、安全第一の判断をしてください。

週末は『南岸低気圧』通過!通過後は『10年に1度レベルの寒波』襲来


今週後半は冬型の気圧配置が続きますが、2月スタートの1日(土)から2日(日)は『南岸低気圧』が通過するでしょう。現段階の予報では、東北から九州は広く冷たい雨が降りますが、都心でも雪の混じる可能性が出てきています。上空の寒気や低気圧の通過のタイミング次第では、予報が雪マークに変わり、関東も本格的な積雪となる可能性があります。最新の予報でこまめにチェックし、早めの備えを進めてください。
さらに、南岸低気圧の通過したあと、来週3日(月)は『立春』となり、暦の上では春を迎えますが、暦に反して上空には強い寒気が流れ込む予想です。来週前半は10年に1度レベル低温が関東から沖縄で予想され、北陸から山陰は大雪の『早期天候情報』が発表されています。農作物の管理や水道管の凍結などに注意し、多雪地では除雪作業にも十分な注意が必要です。