鼻がムズムズと感じる季節となってきました。スギ花粉の飛散開始が発表されていますが、飛びやすい日や本格飛散前の対策について気象予報士が解説していきます。
都心はスギ花粉が飛散開始!統計開始以来最も早い
東京都では1月17日(金)に今月8日(水)からスギ花粉が飛び始めたと発表がありました。40年前の統計開始以来最も早い飛散開始です。
今シーズンの花粉飛散のポイントは①早い時期から飛び始めることと、②例年に比べて量が多いことです。
花粉飛散には休眠打破(きゅうみんだは)と呼ばれる適度に冬の寒さにさらされることが飛散の条件に挙げられますが、今シーズンの冬はたびたび強い寒気が流れ込んで、広く休眠打破が完了しているとみられます。また、昨夏の猛暑などによって花粉は昨シーズン・平年比ともに、多くなる条件がそろっています。
【週間予報】この先の天気や気温は?花粉が飛びやすい条件も解説
関東から九州はこんどの土日にかけて、冬型がゆるみやすいため、晴れる日やくもりの日が多いでしょう。花粉飛散の条件は①晴れもしくはくもりの日、②気温が高めの日、③雨の翌日の大きく3つの条件がありますが、関東では明日22日(水)は天気が回復し、最高気温も今日に比べ少し高くなるため、花粉の飛散しやすい条件がそろいそうです。
本格飛散を前に行いたい対策とは?
ピーク時と比べて少量ながら花粉飛散が始まっていますので、早めの対策が不可欠です。本格的なシーズン入りは2月に入ってからと予想されますが、花粉症の対策をいま一度確認していきましょう!
①花粉症の薬を早めに服用し始める
抗アレルギー薬の内服や点眼薬・点鼻薬を使い始めましょう。花粉の大量飛散前に薬を服薬し始めることで、症状のピークを抑える効果が期待できます。鼻がムズムズしたり、目がかゆくなったり、花粉症による症状を感じ始めたら服薬を開始するようにしてください。
②マスクやメガネで花粉をガード
外出時にはマスクやメガネで花粉をガードするようにしましょう。マスクは、顔の形にフィットしたものを選び、花粉症の症状が重い方は花粉ガード用のゴーグルを使うこともおすすめです。
③室内に花粉を入れないようにする
帰宅時は服を軽く払い、花粉を家の中に入れないようにしましょう。また、洗濯物は外干しを控え、室内に干すようにしてください。さらに、室内では空気清浄機のほか、加湿器で適度な湿度を保ち、花粉を床に落とすことや、体内の粘膜のバリア機能を保つことできます。