明後日19日から週明け20日にかけて南岸低気圧が通過!東京都心など関東南部の平野部で大雨の可能性

明日18日(土)は冬型の気圧配置がゆるみ、北海道や東北の太平洋側や関東以西は広く晴れて、北海道や東北の日本海側も雪が小康状態となるでしょう。ただ、晴れの天気は長くは続かず、19日(日)は本州南岸を低気圧が進むため、西から下り坂へ向かいそうです。
このコースを進む低気圧は“南岸低気圧”といわれ、東京都心など太平洋側に雪をもたらす可能性があることで知られていますが、今回はどうなるのでしょうか。南岸低気圧の動向や東京都心など関東平野部の雪の可能性について気象予報士が解説します。

関東で降るのは雪?それとも雨?

南岸低気圧と寒気

南岸低気圧は、コースや気温、雲の広がりによって予測が変わるため、気象予報士泣かせともいわれる現象です。低気圧が予測コースより南側を進んだり雲の広がりが小さかったりすると、雨も雪も降らない場合があります。予測コースより北側を進んだ場合も、低気圧前面に吹く南風により気温が上がり、雪ではなく大雨となります。
今回の低気圧は、まだ予報のばらつきが大きく、動向が不確実ながらも、八丈島付近か八丈島のやや北側を通る予想となっています。関東地方は、東京都や千葉県、神奈川県など南部を中心に19日(日)夜から20日(月)朝にかけて活発な雨雲が掛かるでしょう。夜間の気温が低い時間帯に通過するものの、現時点では南よりの風が流れ込むため、雪は一部の山沿いに限られ、沿岸部では局地的に大雨となる予想となっています。週明けの通勤・通学の時間帯に大雨となる可能性がありますので、最新の気象情報や交通情報を確認して、時間に余裕をもって行動しましょう。

この先は1月末にかけて高温傾向!関東など東日本太平洋側では雨が増える可能性

1か月予報

昨日1月16日(木)に気象庁から発表された最新の1か月予報によると、北日本から西日本では平年より気温が高く、特に1月中は高温傾向となっています。また、冬型の気圧配置となると雪が降りやすい、北日本や東日本の日本海側では降水量が平年並か平年より少なく、反対に東日本太平洋側で降水量が平年並か平年より多くなる予想です。これは冬型の気圧配置がゆるむことで、本州南岸を低気圧が通過しやすくなるためです。
東京都心など関東平野部の雪は、平年ではこれから2月にかけて増えやすくなります。普段雪に慣れていない地域では、少しの雪でも交通機関が麻痺したり、転倒による事故が多発したりしますので、注意が必要です。