【気象予報士が解説】仕事始めの6日(月)は関東で雨予報!都心は1か月以上ぶりのまとまった雨

最大9連休となったお正月休暇も今日5日(日)が最終日という方も多いのではないでしょうか?
仕事始めとなる方も多い明日6(月)は、関東を含む太平洋側の広い範囲でまとまった雨が予想されています。都心で雨が久しぶりとなる理由や、今後の空気が乾燥するタイミングについても気象予報士が解説します!

都心でまとまった雨が降るのはおよそ1か月ぶりに!

冬晴れが続き、乾燥が気になる方も多いかと思いますが、明日6日(月)に東京都心で0.5mm以上の降水が観測されれば、初雪となった12月19日以来およそ半月ぶりとなります。
たびたび雲が広がり、雨や雪のぱらついたこともありましたが、まとまった雨となりませんでした。1mm以上の雨に限定すると、2024年12月は観測されていないため、11月27日以来、約1か月ぶりとなりそうです。気象庁のアメダスの降水量の観測の方法については、こちらのコラムをチェックしてみましょう。

乾燥した冬晴れ続くカギを握るのは『ラニーニャ現象』

ラニーニャ現象の冬型
冬晴れが続いた原因は「ラニーニャ現象」に近い状態が続いているためと考えられます。
気象庁が12月10日に発表したエルニーニョ監視速報によると、現在エルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない状態ながら、ラニーニャ現象時の特徴が明瞭になりつつあるとしています。
ラニーニャ現象が発生すると、上空の強い西風である「偏西風」が日本付近で蛇行し、冬を代表する高気圧である『シベリア高気圧』の張り出しが強まります。このため冬型の気圧配置が続きやすく、関東を含む太平洋側は雨をもたらす低気圧が接近しにくく、冬晴れが続いたとみられます。

再び冬晴れ戻る!いまチェックしておきたい乾燥対策とは?


この先1週間の東京の予報を確認していきましょう。7日(火)には冬晴れが戻り、この先も晴れの天気がしばらく続きそうです。空気がカラカラの状態が戻ることが予想されるいま、乾燥対策を見直してみましょう!
・感染症対策
インフルエンザなどの感染症が流行しています。12月26日に東京都が発表した報告によると、都内のインフルエンザの定点医療機関からの患者報告数が5年ぶりに警報基準を超えました。インフルエンザだけではなく新型コロナウイルスなどの感染症も流行していますので、感染症対策をいま一度思い出しましょう。
風邪などの症状がある場合はマスクを着用し、手洗いの方法を見直しましょう。また、寒い時期ではありますが、時間を決めて、室内の空気を換気してください。
・火災対策
冬季は太平洋側で空気が乾燥しやすく、火災の増えるシーズンです。風が強い場合は延焼の可能性もあり、特に注意が必要です。初期消火が重要となりますので、こちらのコラムで確認してみましょう。
・お肌の乾燥対策
冬は乾燥による肌トラブルが発生しやすい季節です。外は雨が降っていても暖房の効いた室内では乾燥が続きます。加湿器などを使って適度な湿度を保つようにしましょう。また、肌のケアは①肌のお手入れ、②食事、③入浴、④運動、⑤睡眠が大切になります。

<参考>
・東京都「都内のインフルエンザ、警報基準を超える」閲覧日2025年1月5日
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2024/12/26/14.html