午前7時現在、鹿児島県与論町には、大雨特別警報が発表されています。
2013年に特別警報の運用が始まって以来11月としては初めての発表となり、奄美地方に特別警報が発表されるのも初めてです。
これまでに経験したことのないような大雨による災害が差し迫っていますので、災害に最大級の警戒をしてください。
この24時間に降った雨の量は500ミリ超え!災害の危険度が急激に高まる
昨日午後から急激に大雨のリスクが高まる際に発表される「記録的短時間大雨情報」が鹿児島県の与論町や沖縄本島の北部を中心に多数発表されています。
今日9日(土)午前6時40分までに降った雨の量は、アメダス与論島で590ミリを超え、1978年に統計が開始されて以来、最も多い雨の量となっていて記録的な大雨となっています。
続く大雨によって、与論島や沖縄本島の北部を中心に土砂災害のリスクが急激に高まって、冠水している道路や増水している河川もある状況となっています。
このあと予想される雨の降る量は?
このあと今日夕方にかけては暖かく湿った空気が流れ込みやすく、1時間80ミリの猛烈な雨の降るおそれがあります。
明日朝にかけて予想される雨の降る量は、いずれも多い所で以下の通りです。
▼奄美地方南部300ミリ
▼沖縄本島北部200ミリ
▼沖縄本島中南部180ミリ
▼奄美地方北部150ミリ
▼沖縄県久米島100ミリ
線状降水帯による猛烈な雨が続いていますので、大雨による災害に最大級の警戒が必要です。また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意し、発達した雷雲の近づく兆しに気づいたら、建物の中に避難をしてください。
そらくらでは、最新の雨雲の様子をレーダーから見ることができます。移動の際は確認するようにしましょう。
「命を守る行動を!」垂直避難も選択肢のひとつ
夜が明け、明るくなり被害の状況が分かってくる頃となっています。避難所が開設されている場所もありますが、道路が冠水している場合、無理に避難することも足元の状況が分かりにくく、かなり危険です。
大雨の災害が差し迫っている状況となっていますので、家の2階以上の崖や川から一番離れた部屋で過ごす「垂直避難」も検討をするようにしてください。