関東甲信・東海で平年より1日早い梅雨明け発表!
関東甲信・東海地方では、7月18日(木)午前中に梅雨明けの発表がありました。関東甲信は平年より1日早く・昨年より4日早い、東海は平年より1日早く・昨年より2日遅い梅雨明けとなりました。
今年2024年の梅雨はメリハリが大きく、まとまった雨のタイミングがあった一方で、長めの梅雨の中休みがあり、梅雨明けの発表前から体温超えや40度超えの危険な暑さとなることもありました。6月21日から7月17日までの期間中、静岡や岐阜は400ミリを超える雨が降り、東京も平年の約1.5倍の降水量となりました。
なお、梅雨は季節現象であり、その入り明けは、平均的に5日間程度の移り変わりの期間があります。また、気象庁では秋に梅雨入りと梅雨明けが判断され、見直されることがあります。梅雨の期間については、こちらの特設サイトでも解説しています!
この先一週間はゲリラ豪雨と猛暑日に警戒!
夏空が広がる関東甲信や東海では、気温の上がる午後は大気の状態が不安定となりやすいでしょう。山沿いを中心に局地的に雨雲が急発達し、平野部にも流れ込む可能性があります。ゲリラ豪雨などの局地的な現象は、天気予報のマークには反映されないことが多いため、傘マークがなくても、雷注意報の発表状況や降水確率を見るようにしてください。
気温はワントーン上がり、最高気温は35度前後、最低気温は26度ぐらいで、猛暑日や熱帯夜が続く可能性があります。例年では梅雨明け直後は熱中症の搬送者が多い時期で、気象庁からは「高温に関する早期天候情報」も発表されています。
のどが渇く前に水分をとり、屋外での運動は中止する、ピーク時の外出は控えるなど熱中症対策を万全にしてください。
天気急変のサインと外出時の対処方法とは?
夏は強い日差しによって地表付近の空気が暖められるため、上昇気流が起こりやすくなります。特に、気温の上がりやすい午後は、山沿いを中心に雨雲が発達して夕立となり、平野部にも雨雲が流れ込んでくることがあります。また、アスファルトやコンクリートの多い都市部は地表面の気温が上がりやすく、また排気ガスやエアコンの排熱などによっても空気が暖められるため、近年では都市部で局地的に雨雲が急発達し、“ゲリラ豪雨”が発生しやすい傾向があります。
天気が急変する前には①真っ黒い雲が近づいてくる、②雷の音が聞こえてくる、③急に冷たい風が吹いてくる、のようなサインが現れることが多くなっています。外出する前は空模様を確認し、外出の時間帯をずらし、外出時にサインに気づいた場合は頑丈な建物の中に避難してください。また、屋外でゲリラ豪雨に遭遇した場合、一刻も早く、頑丈でより高い場所へ避難することが大切です。地下街は浸水する可能性があり、水圧で扉が開かなくなることもあるため、高い場所というのが重要なポイントです。
大気の状態については以下のコラムで解説していますので、参考にしてみてください。
大気の状態が不安定ってなに?春夏秋冬の季節ごとに原因や注意点を気象予報士が解説
https://sorakura.jp/20240319201/