2023年最後の満月・コールドムーンの意味を解説!冬の満月は高い?低い?

今年2023年を締めくくる最後の満月が明日12月27日に迫っています。
このコラムでは、コールドムーンなどの月の呼び方や月の見える方角・時間のほか、冬の満月ののぼる位置についても解説していきます。

コールドムーンとは?ほかの呼び方もご紹介

12月の満月はコールドムーンと呼ばれることがあります。
アメリカの先住民が季節を把握するために満月に名前を付ける風習があり、その一つとなっています。日本語に翻訳すると「寒月」。文字通り厳しい寒さ真っただ中のまさに12月を表す月の名前ですね。
ほかにも先日迎えた冬至に合わせ「ロングナイトムーン」や「クリスマスムーン」などと呼ばれることがあり、12月らしい呼び名もついています。

今夜の月はどこでいつ見られる?


満月となる時刻は翌日12月27日の午前9時33分となっています。
日本時刻ではお昼となっていますので、前夜となる今夜に眺めてみましょう。
日が沈むと反対の東側の空からまん丸の月がのぼり始め、日付が変わる前に空の頂上を通って、明け方に西の空に沈みます。晴れていて雲がなく、建物のない開けた場所では一晩中、満月を観測できるでしょう。
夜は冷え込みが強まりますので、防寒をしっかりと行ない、身体を冷やさないようにしながら観察を楽しんでみてください。

冬は満月の高度が高い?それとも低い?その理由は?

実は冬の満月は、夏よりも高い位置にのぼることをご存じでしょうか?
先週迎えた「冬至」頃は、太陽が低くのぼり、昼間の時間が短くなりますが、月は冬至頃に高くにのぼっていくんです。

これは、地球の自転軸が23.5°傾いていて、太陽の通り道「黄道(こうどう)」が月の通り道「白道(はくどう)」とほぼ同じ位置にあることが理由です。地球を挟み一直線に並ぶ太陽と180°反対に位置する月は、満月の頃に夏至の頃の太陽とだいたい同じ位置を通ることになります。反対に夏の時期は、冬至の頃の太陽の通り道となるため、満月がのぼりきっても、あまり高くないんです。
なので、今夜の満月は一年で最も高い位置にのぼる月ということになります!

いかがでしたか?
最新の天気予報をそらくらでチェックして、今年最後に空高くのぼる月を眺めてみましょう!

<参考>
・国立天文台「各地のこよみ」
https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/

・国立天文台「月の南中高度」
https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/wiki/B7EEA4CEBDD0C6FEA4EAA4C8C6EEC3E62FC6EEC3E6B9E2C5D9.html