今日は特別な満月・ブルームーン&スーパームーン! 意味や仕組みを解説!

満月には月ごとに様々な呼び方がありますが、今夜の満月はさらに特別です!その理由は、ブルームーンで且つスーパームーンだからです。このコラムでは、ブルームーンの意味から、スーパームーンの仕組みまで解説していきます!

ブルームーンとは

・ ブルームーンの意味

最も一般的に知られているのが、ひと月の間に現れる2回目の満月のことをブルームーンと呼ぶ定義です。1946年にアメリカの天文雑誌が掲載したもので、この定義は誤りなのですが、広く浸透し、現在でも多くのメディアで引用されています。
本来は1季節に4回の満月が起こる時の3回目の満月がブルームーンです。ここで言う「1季節」とは、春分・夏至・秋分・冬至で区切られた3か月ごとの季節のことです。前述の定義と比べると少しややこしいですね。
ブルームーンは、上記のどちらの定義でも2~3年に1回見ることができます。珍しい現象であることから、「ブルームーンを見ると幸せになれる」とも言われるそうです。

・ 月は本当に青く見えるの?

大気中のチリなどの影響で、月が青く見える現象のこともブルームーンと呼びます。1883年にインドネシアのクラカタウ火山が噴火した後に、粉じんによって月が青く見えたことがあると言われていますが、かなり稀な現象です。
月が赤く見える現象については、6月の満月のコラムで解説しましたが、青く見えるのも、光の散乱が原因です。青い光は赤い光よりも散乱の影響を受けやすいため、月が赤く見える現象の方が圧倒的に多くなります。

スーパームーンとは

・ スーパームーンの仕組み

※国立天文台ホームページより引用

スーパームーンといえば、いつもより大きな満月をイメージする方が多いと思います。見かけ上の月の大きさは、月と自分との距離によって決まりますので、スーパームーンは月がいつもより近いということです。
さらに詳しく説明すると、地球の衛星である月は、地球のまわりを公転していますが、公転の軌道は楕円で、1公転の間で最も近づく場所を近地点、最も離れた場所を遠地点と言います。スーパームーンは、地球から最も近い「近地点」で満月となり、反対に「遠地点」で満月となる時をマイクロムーンと言います。

・ スーパームーンはいつ?

スーパームーンは年に1回あり、スーパームーン前後の満月も、同じように大きく見えます。
今年2023年のスーパームーンは8月31日ですが、毎年8月というわけではなく、2022年は7月14日、2021年は5月26日で同時に皆既月食も起こり、各地で盛り上がりました。
この先は2024年が10月17日、2025年は12月5日がスーパームーンです。

今日の月の見える方角や時間は?

月は、今日8月31日の午前0時54分に近地点を通過し、午前10時36分に満月となります。月を地平線近くで見るか、天頂近くで見るかによっても、月の見え方は変わりますので、今夜は少しだけ夜更かしをして、月を眺めてみましょう。満月は、月の出てくる直後は東の空に見ることができ、午前0時頃に天頂を通って、明け方の日の出の頃に西の空に沈んでいきます。晴れていれば 一晩中、満月を見ることができるでしょう。

 

<参考・引用>
・国立天文台 ほしぞら情報(2023年8月)
https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2023/08-topics05.html
・国立天文台 質問2-7)「スーパームーン」ってなに?
https://www.nao.ac.jp/faq/a0207.html
・国立天文台「各地のこよみ」
https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/