気象庁では、7月10日(月)明け方に九州北部で線状降水帯が発生したと顕著な大雨に関する情報を発表し、そのあと午前6時40分に福岡県に、8時00分に大分県に「大雨の特別警報」を発表しました。
これから予想される雨の降る量を確認
梅雨前線は、対馬海峡から山陰沖を通り、東北地方に停滞しています。
この梅雨前線に向かって、暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、活発な雨雲が同じような場所に停滞しています。九州北部地方では、先週6日(木)の降り始めからの降水量が500ミリを超え、福岡県の英彦山では24時間降水量が観測史上1位の値となっています。
九州北部や山口県、中国地方では、これまでの大雨により、地盤が緩んでいて、土砂災害の危険度が高まっている所があります。こんやはじめ頃にかけてをピークに1時間70ミリの非常に激しい雨が降る可能性があります。
予想される雨の降る量はいずれも多い所で以下の通りです。
<明日昼前までの24時間>
▼福岡県と大分県 180ミリ
▼山口県 120ミリ
▼佐賀県 80ミリ
▼長崎県と熊本県 50ミリ
これまでに経験したことのないような大雨となっていて、何らかの災害がすでに発生している可能性が高い状態です。大雨の警戒レベル5に相当します。
「警戒レベル5」とは土砂が崩れ始めたり、河川が越水し、氾濫が発生している可能性があります。
いまからできる避難行動とは?
いまから避難所に向かうと、足元に大きな水溜りができ、かなり危険な状況です。
また、川や水路のほか、田んぼや畑、職場を確認しにいく行動も大変危険です。ご本人だけではなく周囲も含めて危険な行動を止めることが大切です。
すでに危険が迫っている場合は、自宅の2階以上の斜面から離れた部屋で「垂直避難」をするようにしましょう。自分自身のまた、大切な方の命を守るため、最善の行動をとるようにしてください。
そらくら「雨雲の様子」で目先の雨の予想を確認しましょう。