【号外】九州で線状降水帯が発生する予測!避難は明るい内に!

梅雨前線の活動は活発化!1日(土)にかけ大雨に厳重警戒を

前線を伴った低気圧が日本海を進み、この前線や低気圧に向かって梅雨末期に流れ込む暖かく湿った空気が入っています。

西日本から東北の広い範囲に活発な雨雲が掛かり続けていて、6月30日(金)の11時現在、九州では1時間50ミリ以上の非常に激しい雨が観測されています。

観測された日最大1時間降水量(6月30日11時20分現在)
▼熊本県湯前横谷(湯前町)58.5ミリ(8:23まで)
▼熊本県上(あさぎり町)55ミリ(7:47まで)(6月の1位の値を更新)
▼福岡県英彦山(添田町)54ミリ(5:23まで) (6月の1位の値を更新)
▼熊本県多良木(多良木町)53.5ミリ(7:05まで)
▼熊本県甲佐(甲佐町)52ミリ(8:33まで)

この後も、九州や北日本から西日本の日本海側を中心に広い範囲で大気の状態が非常に不安定となるでしょう。
特に九州北部では、すでに土砂災害の危険度が高まっているうえ、これまでの雨により少ない雨量でも土砂災害の危険度の高まりやすい地域があります。

各地の予想される雨の降る量

まず大雨の危険度の高い九州地方から予想される降水量を確認していきましょう。

熊本県と宮崎県、鹿児島県では、平年の7月の降水量1か月分に迫る雨量が24時間で降るような大雨が予想されています。線状降水帯が発生すると、さらに雨量の増えるおそれがあります。
九州も含め東北地方までの予想雨量を見ていきましょう。

24時間に予想される降水量
7月1日12時まで
▼九州北部地方、九州南部300ミリ
▼四国地方、近畿地方250ミリ
▼北陸地方、東海地方180ミリ
▼中国地方、関東甲信地方150ミリ
▼東北地方120ミリそのあと7月2日12時まで
▼九州南部100~150ミリ
▼九州北部地方、近畿地方、北陸地方、東海地方、関東甲信地方、東北地方50~100ミリ

すでに大雨となっている地域では少しの雨でも土砂災害の発生するリスクが高まっています。また、非常に激しい雨や猛烈な雨によりアンダーパスなどの低い土地は冠水し、車で通れなくなったり、増水し始めている河川もあります。大雨災害に厳重に警戒をしてください。

大雨が予想されている地域でいまできる対策は?


このあと今夜にはさらに活発な雨雲が掛かり、一気に浸水が進み、状況が悪化するケースが考えられます。夜間になり、足元が見えにくいと、マンホールが外れていたり、田んぼの境目が分かりにくかったり、避難もより一層の危険を伴います。
明るい内に避難所に移動することを第一に検討してください。
暗くなってから身の危険を感じる場合は「垂直避難」が有効です。
自宅の2階以上の崖や川から一番離れた部屋で過ごすようにしてください。

目先の雨雲の様子はそらくらの「雨雲レーダー」で確認しましょう。

雨雲レーダー