今日3月21日(火)は「春分の日」です。国民の祝日のため、お休みの方も多いのではないでしょうか?春分の日は年によって3月20日になったり3月21日になったりすることもありますが、実は、日にちは天文学的に決められています。今日は、春分の日の決め方や春のお彼岸に食べるあの和菓子について、暑さ寒さも彼岸までの3本立てでお話ししていきます。
春分の日とはなに?
カレンダーで赤い日付となっている国民の祝日。「国民の祝日に関する法律」には、5月5日の「こどもの日」のように具体的な日付がある祝日もあれば、決められていない日もあります。それが春分の日と秋分の日です。春分の日は3月20日頃、秋分の日は9月20日前後ですが、実はこの日付、国立天文台が決めているんです。春分の日は、太陽が春分点を通る日付で、日付が前後する理由は、地球が太陽のまわりを公転する周期が365日ではなく、365日と6時間ぐらいだからです。春分の日を過ぎると、だんだんと昼間の時間が長くなっていきます。
また、春分の日を中日として計算されるお彼岸も春と秋の2回あります。今年2023年の春のお彼岸の日程を確かめていきましょう!
彼岸入り:3月18日(土)
彼岸明け:3月24日(金)
今年は、土日と祝日の間に平日がある飛び石連休ではありますが、お休みを使って、ご先祖を敬い、お墓参りをしてみるのも良いかもしれませんね。
「ぼたもち」と「おはぎ」の違いは?
桜餅をはじめ、春はあんこを使った和菓子を食べたくなりますね!この時期によくスーパーマーケットやコンビニエンスストアに売られている和菓子は「ぼたもち」と「おはぎ」どちらでしょうか?春先によく見かけるのは「ぼたもち」になります。
「ぼたもち」と「おはぎ」は基本的には同じものを指します。地域によっても呼び方に差があるようですが、「ぼたもち」は春のお彼岸頃に咲く牡丹(ぼたん)の花の「牡丹餅」からきているため、この時期に呼ばれることが多くなっています。一方、「おはぎ」は秋に咲く萩(はぎ)の花に似ていることから、その名が付けられました。
そらくらでは、電子レンジで簡単に作れる「ぼたもち(おはぎ)」のレシピを紹介していますよ!
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本当に「暑さ寒さも彼岸まで」?
桜開花の発表も続々と届いていますが、春先に悩ましいのが気温の変化ですね。2~3日の数日周期や一日の中でも気温差が大きくなっています。気温変化を表す言葉としてよく使われる「暑さ寒さも彼岸まで」。なぜ彼岸までなのでしょうか?
春は低気圧と高気圧が交互に日本付近を通過するため、気温の変化が激しくなります。雨の降る日はひんやりと、晴れる日はポカポカと感じられることが多いですが、しだいに初夏に向かい、気温は徐々に高くなっていきます。東京都心の気温の平年値を例にみていくと、この先4月にかけてが1年の中でも最高気温と最低気温の開きが大きく、その差はおよそ10℃となります。季節が冬から夏に移行していく期間の中間地点である春のお彼岸は、冬と春の空気がせめぎ合い、気温差が大きくなるんです。
昼間の時間も徐々にのび、お出かけしたくなる季節ですが、昼間のポカポカ陽気に騙されて、うっかり上着を忘れると、夕方になって身体を冷やしてしまうこともありますね。お花見には、脱ぎ着しやすいコートやジャケットなどがあると良いでしょう。
二十四節気とは
今回は「春分」をご紹介しましたが、二十四節気は、日の長さをもとに1年を24等分した暦のことです。今回の春分で春の二十四節気は折り返しとなります。「春分」の次は、2023年4月5日の「清明」となります。