【春一番】2024年最新情報

春一番の意味

春一番とは、立春から春分までの間に、広い地域で初めて吹く暖かくやや強い南よりの風です。「春一番」は吹かない年があるため、平年日は算出されません。
名前の由来は、漁師の間で「春一」と呼ばれていた強い南風を「春一番」と呼ぶようになったようです。1859年2月13日に長崎県壱岐郡郷ノ浦町の漁船が、南よりの強風によって転覆し、53人の死者を出したことがきっかけと言われています。

春一番の発表基準

春一番は、北日本と沖縄を除く地域で発表されます。
発表の目安は、①立春から春分までの間であることや、②南よりの風であることは共通していますが、風速や気温、気圧配置などの条件は地方によって多少異なります。

地方最大風速気温気圧配置
関東8m/s以上前日より高い日本海に低気圧がある
北陸10m/s以上前日より高いかほぼ同じ日本海で低気圧が発達する
東海8m/s以上平年値より高い日本海に低気圧がある
近畿8m/s以上平年(または前日)より高い日本海に低気圧がある
中国強く吹く気温が上昇する日本海で低気圧が発達する
四国10m/s以上前日より高い日本海で低気圧が発達する
九州北部7m/s以上前日より高い日本海に低気圧がある
九州南部8m/s以上気温が上昇する九州南部が低気圧の暖域に入る

防災上の注意点

ポイント① 強風

春の暖かい空気と冬の冷たい空気がぶつかって低気圧が急激に発達することで、日本列島の広い範囲で南よりの風が強まり、瞬間的には25メートルを超えるような暴風が吹き荒れることもあります。風に向かって歩くのが困難になったり、立っていられなくなり、転ぶ人が出るほどの強い風です。

ポイント② 乾燥

日本海側では、南よりの風が山を越え、雨や雪を降らした後に空気が吹き降りる「フェーン現象」によって空気の乾燥が進むことがあります。火災のリスクが高まり、大火災の発生するおそれもあります。

ポイント③ なだれ

低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込むことで気温が上がり、多雪地では表層の雪がとけてなだれの発生することがあります。また、暖かくなったその日になだれが起きなくても、暖かい空気で一度とけた積雪面が朝晩の冷え込みで再度凍結してその上に新雪が積もることで、なだれの起こりやすい状態になります。