【気象予報士が解説】日曜日の雨の後は北海道の平地も積雪の可能性 暴風や暴風雪のおそれも

昨日23日(木)夜は、札幌から平年より5日早い初雪の便りが届きましたが、週明けは、さらに強い寒気が南下し北海道で冬の嵐となる可能性があります。
北海道の荒天の見通しについて気象予報士が解説します。

雨の後は寒気が南下し北海道は平地も積雪の可能性

20251024週間天気

明後日26日(日)から週明け27日(月)にかけては、低気圧が日本海を発達しながら進み、27日(月)は低気圧が北海道に接近しそうです。このため、明後日26日(日)から27日(月)は、北日本と東日本では雨が降り、局地的に大雨となりそうです。
また、27日(月)から28日(火)頃にかけては、北日本を中心に西高東低の気圧配置が強まり、強い寒気が流れ込むでしょう。
27日(月)夜から28日(火)頃にかけては、北海道の日本海側を中心に平地でも雪が降り、積雪となる可能性もあります。さらに、週明け27日(月)は北海道の日本海側を中心に風が強まり、28日(火)は全道で、暴風となる可能性があります。
暴風や暴風雪に影響に警戒が必要です。

もしもの備え 暴風雪が予想されているときは

雪道

北日本では本格的な雪シーズンが迫っています。普段雪に慣れている地域の方でも、雪が降ってさらに風が吹くと視界が悪化したり、路面が凍結していれば滑りやすかったりと、車の運転には危険を伴います。
事前の備えや万が一立ち往生してしまった場合の対処法を確認しましょう。
事前の備え
① 最新の道路情報を確認した上で無理のない範囲で移動する
無理をして出かけても、すでに立ち往生が発生していたり、高速道路などは規制されていたりする可能性があります。必ず最新の道路情報を確認して、無理のない範囲で移動しましょう。

②ガソリンなどの燃料は満タンにする
万が一、車を運転しなければいけない場合は、燃料は満タンにしておくとよいでしょう。雪が降ると、渋滞や事故などでいつもより時間がかかり、ガソリンなどの燃料の消費が増える可能性があります。また、車の立ち往生に備えて、防寒着、長靴、手袋、スコップ、牽引ロープなどを車に用意しましょう。

立ち往生してしまったら
①エンジンを切って
大雪で立ち往生が発生した場合、燃料切れや一酸化炭素中毒を避けるために、エンジンは切ったほうが安全です。
雪で車のマフラーが詰まってしまうと、一酸化炭素中毒になるおそれがあります。雪かき用のスコップも常備するとよいでしょう。

② 足を動かす・高く上げる
窮屈な場所に長時間座っていると、エコノミークラス症候群となる危険があります。足を動かしたり、高く上げて血流をよくしたり、対策をしましょう。
こちらのコラムでも雪道の運転や雪による立ち往生について詳しく解説しています。