2023年の木枯らしはいつ吹く?木枯らし1号の意味を解説

徐々に冬に近づくこの時期、東京地方や近畿地方では木枯らし1号が発表されることがあります。昨年2022年は近畿地方で発表がありましたが、東京地方では発表がなく、今年吹けば3年ぶり、吹かなければ1951年の観測開始以来、初の3年連続観測無し(※気象庁調べ)となります。

木枯らし1号とは?由来は?

「木枯らし1号」とは、晩秋から初冬にかけて始めて吹く、強い北寄りの風のことで、冬が近づき、シベリア大陸の寒気が発達してくると、日本付近は西側の大陸に高気圧、東側のアリューシャン方面に低気圧 という「西高東低」の気圧配置になります。この冬の典型的な形になると冬の季節風が吹きます。この最初の風を「木枯らし1号」と呼びます。
「木枯らし」という言葉自体は、ニュース以外にも、歌謡曲やクラシックの曲名などで見聞きする機会があるかもしれませんが、冬の訪れを告げる風とも言えます。
木枯らしの語源は、字のごとく、強い風によって葉を散り尽くし、枯らしてしまうことに由来しています。

木枯らし1号の発表される基準を解説

気象庁では、東京地方と近畿地方のみ木枯らし1号を発表しています。それぞれで発表期間や基準が異なります。

東京地方の条件は下記になります。
・期間は10月なかばから11月末まで
・天気図が西高東低の気圧配置で冬の季節風が吹く
・北寄り(西北西~北)の最大風速8m/s以上の風が吹く
昨年2022年は東京地方で、木枯らし1号の発表はありませんでした。
近畿地方の条件は下記になります。
・期間は霜降(10月23日ごろ)から冬至(12月22日ごろ)まで
・天気図が西高東低の気圧配置
・北寄りの最大風速8m/s以上の風が吹く
昨年2022年は近畿地方で、11月13日に木枯らし1号の発表がありました。

東京は3年連続観測無しになるかも!?

東京地方では、2020年の11月4日に最大風速8.2m/sを観測し、木枯らし1号が発表されてから、一昨年の2021年、昨年の2022年ともに木枯らし1号の発表がありませんでした。
2022年は11月24日にアメダス東京で最大風速が7.3m/sを観測しましたが、惜しくも8m/sには届かず気象庁から木枯らし1号の発表はありませんでした。

今年観測されれば3年ぶりで、観測されなければ1951年の観測開始以来、初の3年連続の観測無しとなります。

木枯らしが吹きやすい条件は?

2020年の11月4日に東京地方で、木枯らし1号が吹いた際の天気図になります。
日本の西側には高気圧が張り出し、日本の東には低気圧がある「西高東低」の気圧配置となっています。
こうした気圧配置の時は高気圧から時計回りに低気圧に向かって北風が吹き、等圧線の間隔も2022年の例よりも狭く、風が強まりやすいため、ニュースの天気予報で似た形になるのか注意して見てみるとよいでしょう。

どんなことに注意すればよいのか

注意が必要な事項は、「強風」、「朝晩の冷え込み」、「乾燥」があげられます。

「強風」・・・

最大風速とは、10分間平均風速の最大値を指します。木枯らし1号の基準の8m/sの風は時速で計算すると29km/hとなり、ロードバイク をかなりハイペースで漕ぐ速度になりますので、飛ばされやすいものや倒れやすいものには注意が必要です。

「朝晩の冷え込み」・・・

木枯らしの吹くころは、冬型の気圧配置が強まっており、北風で寒気が入りやすい形となるため、朝晩を中心に冷え込みが強まります。暖かくして出かけるようにしてください。

「乾燥」・・・

北寄りの風が 日本に吹く際は、日本海側に吹き付け、雪や雨を降らせた後、日本の山脈を越えてくるため、普段よりも乾燥した空気が吹きます。このため、湿度が低く、火災のリスクが高まりますので、火気の取り扱いにご注意ください。

<参考>
気象庁 いろいろな風に関する用語:
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kaze.html
東京地方の木枯らし1号:気象庁天気相談所作成資料