8月29日は焼肉の日 夏バテに効くのは牛肉?豚肉?鶏肉?
8月29日は、「焼肉の日」です。日付は「や(8)きに(2)く(9)」の語呂合わせで、焼肉を食べてスタミナをつけ、夏バテを防止するのが主な目的です。
焼肉は、野菜と一緒にとることで、タンパク質やビタミン、ミネラルなどの栄養素をバランスよくとることができます。
このコラムでは、夏バテの症状と、夏バテに効果のあるお肉、おすすめのタレレシピを紹介します。
夏バテの原因・症状とは
今年の夏は最高気温40度以上の過酷な暑さが何度も観測され、5年ぶりに国内の最高気温が塗り替えられるなど、体に堪える暑さになりました。
通常、人の身体は体温調節が働いて体調を整えていますが、体温を超えるような暑さが続くと、体温調節が働きにくくなり、疲れがとれない、体がだるい、などの「夏バテ」の症状が現れます。
また、食欲が落ちてしまうことで栄養不足となり「夏バテ」がさらに悪化します。
夏バテを予防するには、食欲を掻き立てる食事から十分な栄養をとることが大切です!
夏バテに効くのは牛肉?豚肉?鶏肉?
夏バテに効くのはどのお肉でしょうか?
疲労回復に効果のある豚肉や鶏肉がおすすめです。牛肉は貧血予防に効果があります。
焼肉は牛肉をメインに、豚肉や鶏肉も食べてみてはいかがでしょうか。
豚肉
豚肉はビタミンB1が豊富に含まれていて、疲労回復効果があります。
ビタミンB12は睡眠リズムを整えるのに効果的です。
・部位はどこがおすすめ?
夏バテ予防にはカルビや豚トロよりも、脂肪分の少ないロースがおすすめです。
カルビは肋骨周辺、豚トロは頬から肩にかけて、ロースは背中側のお肉を指し、カルビや豚トロは脂身が多く、ロースは脂身の少ないお肉です。
一般的に脂身の多い部位より脂身の少ない部位の方が疲労回復に効果のあるビタミンB1の含まれる量が多くなります。
・一緒にとると効果的な野菜
豚肉と一緒に玉ねぎやにんにくなどの野菜をとると、疲労回復効果のあるビタミンB1の吸収が高まります。
玉ねぎやにんにくに含まれるアリシンは、包丁で切ったり潰したときに発生する独特な香りの正体です。疲労回復効果があり豚肉と一緒にとると、より高い疲労回復効果が得られます。
鶏肉
鶏肉にはタンパク質やビタミンA、ビタミンKが豊富に含まれています。
タンパク質は、体のあらゆる組織を作るために必要な栄養素で、筋肉の疲労回復に役立ちます。ビタミンKは肌のターンオーバーを促し、ビタミンAは皮膚や粘膜を健康に保つ効果や目の健康を維持する効果があります。
豚肉や牛肉に比べて脂質が少ないため、美容やダイエットにも効果的です。
特に脂質が少なくパサつきがちなムネ肉やささみ肉は、下味や薄力粉・片栗粉などをつけ、調理法を工夫するとジューシーな仕上がりになります。
牛肉
牛肉に豊富に含まれる栄養素は鉄分、亜鉛、ビタミンB群です。
特に鉄分が多く含まれていています。鉄分は全身に酸素を運ぶ赤血球の材料の一つで、貧血予防に効果があります。
・部位はどこがおすすめ?
夏バテ予防には、脂肪分が少ない赤身肉やレバーがおすすめです。
赤身肉には腰の部位のヒレ、ももの一部のランプ、お尻の先の部位のイチボ、肩ロースなどがあります。
・一緒にとると効果的な野菜
牛肉の鉄分の吸収を助けるのは、ビタミンCが豊富な野菜です。パプリカ、ピーマン、レモンと一緒に食べると鉄分を効率的にとることができます。
夏バテ解消!焼肉つけダレレシピ
玉ねぎは特に豚肉と相性がよく、ビタミンBの吸収を促してくれるため、疲労回復にピッタリです。ただ、塩分やカロリー過多にならないように、タレは控えめにしましょう。
<材料>
・玉ねぎ中1個 (200g)
A
・しょうゆ 大さじ3
・みりん 大さじ3
・砂糖 大さじ1
・ごま油 大さじ2
<作り方>
1 玉ねぎはすりおろす
2 鍋にAを入れて火にかけ、沸騰したら弱火にし5分ほど煮詰める
3 冷めたら保存容器に移す
焼肉7人分の分量です。冷蔵庫で1週間ほど保存が可能です。
焼肉以外にも、焼いたり蒸したりした豚肉の薄切りロース肉や鶏のムネ肉、ささみ肉に合わせても美味しく召し上がれますよ!
<参考・引用>
文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_01110.html