台風8号は沖縄・奄美から遠ざかりつつありますが、この週末にかけては台風9号の動向に注意が必要です。台風9号は今日30日(水)午前9時現在、父島の北の海上でほとんど停滞していて、この先は次第に北西へと進み、8月2日(土)から3日(日)にかけて関東や東海に接近する可能性があります。
今後の進路や影響、台風への備えについて気象予報士が解説します。
台風9号は土日に関東や東海へ接近か?大雨や暴風のおそれも
台風9号は動きが遅く、予報円が大きいため、今後の進路もまだ不確実な状態となっています。8月2日(土)から3日(日)にかけて、関東や東海に接近する可能性があり、海外の台風進路モデルの中には上陸する予想のものもあります。
今日30日(水)午前11時現在、8月2日(土)から3日(日)は宮城県、福島県、茨城県、千葉県で暴風のおそれがあります。また、2日(土)は神奈川県と千葉県で、3日(日)は千葉県で警報級の大雨となる可能性もあります。今後の台風の動向次第で影響の出る地域が拡大するおそれもありますので、最新の情報を確認し、夏休みでお出かけの計画を立てている方は柔軟に行動してください。
台風9号はコンパクト?備えのポイントとは
今回の台風9号は比較的コンパクトのため、接近すると急速に雨や風が強まる可能性があります。
最大瞬間風速が30m/s以上と予想される場合は、車を通常の速度で運転するのが困難になったり、看板が落下・飛散したり、倒木や家屋が倒壊したりするおそれがあります。事前に飛ばされやすい物を屋内にしまいましょう。
出典:政府広報オンライン(https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201304/2.html)
また、自宅前の道路の雨水ますに落ち葉やゴミが溜まっていると、水が流れ込みづらくなりますので、掃除をしておきましょう。大雨が予想される場合は土のうを設置することで、自宅内へ雨水が流れ込むことを軽減することができます。土のう袋はホームセンターなどで購入することができます。また、若干強度は落ちますが、土砂の代わりに水を入れた水のうであれば、比較的簡単に準備することが可能です。