祇園祭の天気 歴史や見どころ 過去10年分のデータから2025年の天気傾向を解説

祇園祭は、大阪の「天神祭」、東京の「神田祭」とあわせて日本三大祭のひとつです。
祇園祭の2025年の日程は7月1日(火)~31日(木)まで、ひと月にわたって行われます。
このコラムでは、祇園祭の歴史や見どころ、過去から今年2025年の天気傾向を解説します!

祇園祭ってどんな祭り?

祇園祭は、7月1日の「切符入(きっぷいり)」にはじまり、31日の「疫神社夏越祭(えきじんじゃなごしさい)」で幕を閉じるまで、1か月にわたり神事や行事が行われます。
豪華絢爛に飾られた「山鉾(やまほこ)」は、「動く美術館」とも称され、国内はもとより世界の工芸の粋が終結しています。

歴史 わかりやすく

祇園祭は、京都祇園の八坂神社が発祥で、もともと「祇園御霊会(ごりょうえ)」と呼ばれる神事でした。
平安時代の869年(貞観11年)に、京都をはじめ日本各地に病が流行したとき、当時の国の数にちなんで66本の矛を立て、京の都の男児が祇園社のお神輿を神泉苑に送り、病が鎮まるようにと祈ったことが始まりとされ、「祇園御霊会(ごりょうえ)」と呼ばれ、次第に「祇園会」と呼ばれるようになりました。
平安時代の中頃からは規模が大きくなり、空車(むなぐるま)、田楽(でんがく)、猿楽(さるがく)なども加わりいっそう賑わいました。室町時代になると、現在の「山鉾(やまほこ)」の形になり、京都で力を持った商工業者の組織によって豪華な懸装品(けそうひん)が飾られるようになりました。
その後、応仁の乱や禁門の変による大火で、たびたび多くの山鉾が消失しましたが、京都の人々によって再興され、現在に息づくお祭りとなりました。

見どころは?

祇園祭は7月1日~30日と長い期間に行われ、様々な神事が行われますが、山鉾の出る7月17日の前祭(さきまつり)24日の後祭(あとまつり)は必見です。
7月17日の前祭(さきまつり)の「山鉾巡行(やまほこじゅんこう)」は、烏丸駅を起点に23基の山鉾が巡行します。特に、「長刀鉾(なぎなたほこ)」という山鉾は、「籤取(くじと)らずの長刀鉾」といわれ、前祭の先頭を飾り、長刀を高くかざして厳然と進みますが、刃先は決して、京都御所と八坂神社のほうを向きません。また、鉾の正面は稚児(ちご)と補佐役の禿(かむろ)が乗っておりそれぞれ毎年9才ぐらいの男の子が選ばれます。稚児と禿は祭りに際して長刀鉾町と養子縁組をし、大安の日に結納が行われます。前祭と後祭で33基もある山鉾のうち人形ではなく子どもの稚児が乗るのは長刀鉾だけで、しめ縄切りを行い巡行のスタートを告げる大役を果たします。
7月24日の後祭(あとまつり)の「山鉾巡行」は、烏丸御池を起点に11基の山鉾が巡行します。後祭の巡行の先頭は弁慶と牛若丸が五条の大橋で戦う姿をあらわした山鉾の「橋弁慶山(はしべんけいやま)」です。

祇園祭の天気傾向について

ここからは、祇園祭の会場に最も近いアメダス京都の昨年2024年までの開催年の過去10年分の気象データをもとに、祇園祭を振り返ります。なお、2020年は新型コロナウイルス感染症の影響により、開催が中止となりました。

 暑さで行事が中止になった年も!熱中症の対策が必須

祇園祭の天気(最高気温)

京都の山に囲まれた地形は、熱がこもり、気温が上がりやすくなっています。2014年からの過去10年の祇園祭が開催された7月の日最高気温の平均は、30度を超える日がほとんどで、山鉾巡業の行なわれる中旬、下旬は最高気温の平均した値でも35度を超える年もありました。
特に、全国的に記録的な暑さに見舞われた2018年は、京都では7月14日から2週間連続で最高気温が38度前後と体温を超えるような暑さとなり、24日に行われる予定だった花笠巡業が熱中症予防を理由に中止となりました。
また、直近の2023年と2024年は梅雨明けと同時に危険な暑さが続き、7月下旬はほぼ連日35度以上の猛暑日となりました。
お祭りが行われる市街地ではコンクリートからの照り返しや熱気により、気温の数字以上の暑さとなりそうです。万全な熱中症の対策が必要です。

台風による大雨のなか行事が行われた年も 雨天時は雨具の用意を

祇園祭の天気 (降水量)

2024年までの過去10年分の雨のデータを見ると、7月中に1日に100mmの雨が降った日もあり、原因は台風や梅雨前線による大雨でした。例年では近畿地方の梅雨明けは7月19日頃となっていて、祇園祭の開催中は、梅雨末期の大雨に見舞われやすいと言えます。
2015年7月17日は前祭の山鉾巡業が強い雨の中決行されました。7月17日は台風の上陸によって183.5mmの大雨となり、原因は台風11号で悪天候によって開催中止も危ぶまれる中での開催でした。
雨が降る場合でも行事が行われる可能性が高いので、雨天の場合は雨対策も必要になります。

今年の祇園祭はどうなる?

2025年祇園祭の天気

14日(月)前祭の山鉾や24日(木)後祭の山鉾を含む13日(日)~24日(木)の天気を解説します。
今日13日(日)は晴れますが、明日14日(月)以降は前線を伴った低気圧が本州の南に停滞するため、くもりや雨の天気が続くでしょう。
山鉾行事の行なわれる14日(月)は一時的に雨が降り、ザッと雨脚の強まる可能性もあります。
17日(木)も、マークにはないですが雨の降る可能性があります。
18日(金)以降は、夏の高気圧に覆われるため、晴れ間の出る日が続くでしょう。
後祭の山鉾の行なわれる24日(木)も、予報の信頼度は低いものの日差しが出そうです。ただ、午後は大気の状態が不安定となり、天気が急変する可能性があるため、日差しの出る日も、折り畳み傘や晴雨兼用の傘の用意があると安心でしょう。
最高気温は連日35度前後が予想され、厳しい暑さが続きそうです。ペットボトルや水筒を持ち歩きこまめに水分補給し、適度に休憩をするなど熱中症対策を万全にして楽しみましょう。

<参考>
八坂神社:祇園祭とは
https://www.yasaka-jinja.or.jp/event/gion/

祇園祭
http://www.gionmatsuri.or.jp/

気象庁「過去の気象データ」
https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/index.php
(2025年6月18日閲覧)