今日6月5日(木)は、二十四節気の芒種(読み方:ぼうしゅ)です。
6月に入り、平年(1991-2020年)では本州も西から梅雨入りをする頃となりました。
この時期に見頃を迎える草花や旬の食べ物を紹介していきます!
芒種に見頃を迎えている草花
地域によって多少差はありますが、この時期に見頃を迎える代表的な草花には、アジサイ(紫陽花)、ナツツバキ(夏椿)、スイカズラなどがあります。雨でジメジメすると気分も落ち込みがちですが、色鮮やかな花々は気持ちを明るくしてくれます。
・アジサイ(紫陽花)
アジサイ(紫陽花)は、アジサイ科アジサイ属の落葉樹です。多くの方がアジサイの“花”だと思っている部分はガクが成長したもので、装飾花(そうしょくか)といいます。中央にある小さい蕾のような部分が真花(しんか)で、気象庁ではこの部分が2〜3輪咲いた状態となった日を「あじさいの開花日」としています。6月~7月上旬頃にかけて見頃を迎える地域が多くなります。
花言葉は色によっても異なりますが、「辛抱強さ」「移り気」「無常」などがあります。
・ナツツバキ(夏椿)
ナツツバキ(夏椿)は、ツバキ科ナツツバキ属の落葉樹です。花や葉の形がツバキに似ていて、夏に花を咲かせることが名前の由来で、シャラノキやシャラなどとも呼ばれます。梅雨時期の6月頃に見頃を迎えます。
花言葉は、「はかない美しさ」「愛らしさ」などがあります。
・スイカズラ
スイカズラは、スイカズラ科スイカズラ属の常緑のつる性植物です。カズラとはつる草の総称で、花の甘い蜜を吸うことから「吸い葛(すいかずら)」という名前になったといわれます。果実は有毒なので注意が必要です。5月〜6月頃にかけて花を楽しむことができます。
花言葉は、「献身的な愛」「愛の絆」「友愛」などがあります。
芒種に旬を迎えている食べ物
・黄梅
梅の実は、収穫時期によって青く硬い実(青梅)と黄色く柔らかい実(黄梅)があり、黄梅は6月半ば~7月頃に収穫されます。完熟した黄梅は梅干し用に適しています。
梅の酸っぱさの主成分であるクエン酸には、疲労回復効果があるといわれています。
・サクランボ
サクランボは、桜桃の木になる果実で、花の桜と同じバラ科サクラ属の仲間です。セイヨウミザクラ(西洋実桜)の果実が通称サクランボと呼ばれ、6月~7月頃に旬を迎えます。国内では北海道や東北地方、山梨県でよく栽培されていて、山形県の生産量は全国の75%を占めています。
食物繊維やミネラル、ビタミンなどの多くの栄養素が含まれ、皮の赤い色にはポリフェノールの一種であるアントシアニンも含まれます。
・アユ(鮎)
アユ(鮎)は、川と海の両方で生涯を過ごします。美しさから「清流の女王」とも呼ばれます。6月~8月頃に旬を迎え、鮎は夏の風物詩ともいえます。
味わいは淡白で暑い時期にもぴったりですが、たんぱく質やカルシウム、ビタミンのほかにDHA・EPAも多く含まれています。
二十四節気や七十二候については、こちらのページでも解説しています。
<参考>
・文部科学省 「日本食品標準成分表(八訂)」