雨のとき自転車はどうするのが正解?風が強いときや日焼け対策も併せて解説

例年では6月に入ると九州から東北は梅雨入りし、雨の日も多くなってきます。そんなとき少し困る自転車の雨対策について、強風や日焼け対策なども併せて気象予報士が解説していきます。

自転車の雨対策は?天気予報を確認して雨カッパを用意!

雨の予報が出ていて、自転車に乗るときは必ず雨カッパを用意しましょう。
傘さし運転は、来年2026年からは実効性の高い違反時に反則金を納付させるいわゆる「青切符」による取り締まりが始まります。
カッパ比較
カッパは、自転車の長い距離の通勤・通学や、快適に運転をしたい場合は、上下セパレートタイプのレインジャケットがおすすめで、短い距離の場合はファッション性を重視したレインコートやポンチョでもOKです。
また、機能性を重視するのであれば、耐水圧(生地にしみこもうとする水の力を抑える性能)をチェックしながら購入をするとよいでしょう。小雨であれば耐水圧は300~500mm程度あれば十分です。大雨の場合は、耐水圧が10,000mm程度あるとよいでしょう。
さらに、雨上がりも注意が必要です。路面が濡れていると通常よりも滑りやすく、特にマンホールの上や排水溝の金網、季節によっては落ち葉なども危険です。カーブや右折・左折するためハンドルを操作する場合は、特に注意してください。

風が強いときは?自転車の転倒にも注意

向かい風の中、自転車を運転すると心が折れかけることもありますが、強風の際は自転車の転倒に注意が必要です。自転車を止めるスタンドが片方だけのタイプの場合、特に倒れやすいため、なるべく風の当たらない場所に自転車を置くなど、対策をしてください。
自転車チャイルドシート
また、チャイルドシートにお子様を乗せる場合は強風ではなくても、絶対にハンドルを離さないようにしてください。親子そろってヘルメットをつける、お子様にはシートベルトを着用するなど、対策をしましょう。

日焼け対策もチェック!くもりの日も対策必要

季節によっても注意ポイントが変わります。3つの季節ごとに注意が必要な項目をまとめましたので、確認してみましょう!
【夏】日焼け
日傘をさしながらの運転は、自分だけではなく周りの人も傷つける可能性があり、大変危険です。日差しが気になる方は、アームカバーでガードをし、日焼け止めクリームなどを使いましょう!つばのある帽子やヘルメットを使うと、日差しの眩しさも軽減してくれます。
【冬】雪や路面凍結
路面凍結で滑りやすい場所
雪が積もっている場合は、基本的に徒歩や公共交通機関を利用しましょう。自転車の通勤・通学が長い筆者ですが、転倒したのは雪が踏み固められた中、自転車の運転をしたときです…。積雪がとけるまでは自転車を使わないことをおすすめしますが、濡れた路面が凍結しているケースもあります。橋の上やカーブ、横断歩道、通る機会は少ないかもしれませんが、トンネルの出入り口付近は滑りやすいため通る場合は自転車から降りて徒歩で移動するのも良いでしょう。
【春】花粉
春はスギ花粉やヒノキ花粉が多く飛散します。暖かくなって自転車でお出かけしたくなる季節ですが、花粉症の方はマスクやメガネで花粉をガードしましょう。また、ツルツルとした表面のアウターを着るなど、花粉がつきにくい服装を選ぶのもおすすめです。

<参考>
・警察庁「自転車は車のなかま~自転車はルールを守って安全運転~」
https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/bicycle/info.html