【気象予報士が解説】今日6日夜~8日は沖縄・九州~近畿に黄砂飛来の可能性!黄砂のメカニズムや対策とは?

大型連休最終日の今日6日(火・休)夜以降は、沖縄や九州から近畿に黄砂が飛来する予測となっています。このコラムでは黄砂がいつまで飛び、どこに影響があるか、また黄砂発生のメカニズムや対策について気象予報士が解説します。

明後日8日(木)にかけて沖縄・九州~近畿に黄砂飛来か?

大型連休最終日の今日6日(火・休)夜は沖縄や九州に、連休明けの明日7日(水)から8日(木)は中国・四国や近畿にも範囲を広げて、黄砂が飛来する可能性があります。
9日(金)は西から雨が降る予想となっていて、屋外の車や窓ガラスなどに付着したままにすると取れにくくなることがあります。洗車や水拭きをするなど、早めに汚れを落とすようにしてください。

黄砂はいつどこで多い?発生のメカニズムや特徴とは

・黄砂は春に多く飛来する!

月別黄砂観測

参照データ:黄砂観測のべ日数表(気象庁)

気象庁による月別黄砂観測のべ日数(黄砂を観測した地点の数を合計した日数)の平年値から黄砂の季節変動についてみていくと、3月が13.7日、4月で19.1日、5月は8.7日となっています。春は黄砂が飛来しやすく、広範囲に影響が出やすいことがわかります。

・黄砂発生のメカニズムとは

黄砂発生メカニズム

画像引用:黄砂とその健康影響に関する調査研究(環境省)

黄砂の原因となる砂は中国大陸の砂漠地帯に分布しています。この地域に低気圧が通過すると、強い上昇気流によって多量の砂が上空へと舞い上がります。上空へと舞いやすくなるためには、冬から春の空気が乾燥していることが重要になります。はるか上空では偏西風が流れていて、上空へと舞い上がった砂は、この強い西風に乗って東へと運ばれます。そして、海を越えて日本列島へ達し、自然に落下してくることもあれば、雨に混じって降ってくることもあります。

黄砂の健康への影響は?マスクやメガネなどで対策をして

マスクメガネ

黄砂は濃度が高い場合は健康にも影響を与える可能性があり、呼吸器疾患を持病としている方の症状を悪化させることが環境省からも指摘されています。
不要な外出は避け、外出の際はマスクやメガネなども用意しておくと安心です。日本では、多く場合が洗濯物や車の汚れにとどまりますが、洗濯物の室内干しや防護シートをかけた外干しなど、対策を万全にしておくとよいでしょう。