沖縄の梅雨入り・梅雨明け 時期はいつからいつまで
梅雨は、春から夏へと季節が移り変わっていく際に現れる雨の降りやすい期間のことです。沖縄地方の梅雨入りの平年値(※)は「5月10日」で、梅雨の期間は1か月程度。梅雨明けの平年値は「6月21日」となっています。
※1991年から2020年の30年間の平均値
<梅雨の期間カレンダー>
沖縄と他の地域の梅雨の期間を比較してみましょう。梅雨期間カレンダーを見ると、沖縄では、本州より約1か月早く雨の季節がやってきます。
・過去の梅雨入り・梅雨明けデータに見る傾向
最も早く梅雨入りした年だと「4月20日」に梅雨入りの発表がされています。2022年・2021年は、大型連休中に梅雨入りとなっているため、旅行を予定されている方は、特に梅雨入りの動向が気になりますね!
梅雨明けについては、最も早い年で「6月8日頃」、遅い年だと7月に入ってから梅雨明けになっています。
沖縄の梅雨の特徴は、2つあります。
①雨の降り方
一時的にザッと熱帯のスコールのようなイメージで雨が降ることが多く、しとしとと弱い雨が長く降り続くような降り方ではありません。また、梅雨入り直後よりも、梅雨の後半の期間に雨の日が多い傾向にあり、まとまった雨により大雨災害に見舞われることも。
②晴れ間には強い日差し
梅雨時期に晴れ間の出る事が多いのも特徴で、強い日差しとともに夏本番のような紫外線が降り注ぎます。
2025年の沖縄梅雨入り・梅雨明けの見通し
すでに走り梅雨のような、ぐずついた天気になっている沖縄地方。気になる2025年の沖縄の梅雨入りですが、例年通りの見込みで、5月中旬には雨の季節の到来となりそうです。ただ、予想よりも梅雨前線が北上してきた場合は、大型連休後半に梅雨入りとなる可能性もあります。降水量についても、平年並と予想されていて、特に梅雨の期間の後半は、まとまった雨になりやすいですから、しっかり気象情報・防災情報をチェックして下さいね!
梅雨明けについては、夏の高気圧の張り出しが例年より強い予想のため、いつもの年よりやや早く梅雨明け宣言がされるのではないかと考えています。
梅雨時期の沖縄の気温と湿度
梅雨の期間である、5月・6月の気温と湿度を見てみると、5月上旬・中旬の最高気温はおよそ27℃、最低気温は22℃ぐらいです。湿度も80%弱のため、蒸し蒸し感じられるでしょう。6月上旬には、最高気温が29℃前後、最低気温24℃ぐらい、湿度は83%、蒸し暑さで汗をかいてしまうぐらいになります。梅雨が明ける6月下旬には、最高気温が約31℃と真夏日に、最低気温も27℃前後と熱帯夜になる日が多く、真夏の暑さが到来しています。
・梅雨時期のおすすめの服装や持ち物
昼間は、真夏のような暑さですから、半袖で、通気性・速乾性に優れた服が良いでしょう。足元もサンダルでOKです。朝晩は、空気がひんやり感じられる事もあるため、長袖の羽織物があるといいでしょう。
おすすめの持ち物としては、急な雨対策に、雨具が必須です!折り畳み傘やレインコート、バッグに余裕があれば大きめのタオルがあると良いですね。折り畳み傘は、紫外線対策も兼ねて晴雨兼用のものだと一石二鳥です。また、日焼け止めやサングラス・帽子もあるといいでしょう。
梅雨の時期に台風はやってくる?
もう一つ荒天をもたらす原因で気になるのが台風。5月・6月の梅雨の時期に沖縄地方へ台風は来るのでしょうか?過去のデータを見てみましょう!
台風が多く襲来する台風シーズンとしては、8月・9月と言えそうですが、過去5年間のデータを見ると、5月・6月の時期に沖縄地方に接近した台風も存在しています。
沖縄地方には、年間で平均して7個~8個の台風が接近していて、本州付近よりも勢力が強い状態でやってきます。暴風や高波に注意・警戒が必要なため、ダイビングなどのマリンレジャーを予定されている際や、飛行機やフェリーの欠航など交通網もしっかり確認しておく必要があります。
沖縄が梅雨入りすると、本州もそろそろ雨の季節だな~と思い、ラグやシーツなど大物の洗濯をしておこうと思う筆者なのでした。
<参考文献>
沖縄地方気象台 梅雨の統計
https://www.jma-net.go.jp/okinawa/data/toukei/rainy.html
気象庁 過去の気象データ検索
https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/index.php
気象庁 台風の統計資料 沖縄地方への接近数
https://www.data.jma.go.jp/typhoon/statistics/accession/okinawa.html