三寒四温の意味と寒暖差が大きい時に役立つ服装アイテム

天気予報を見ていて「三寒四温」という言葉を聞いた事がありませんか?このコラムでは、三寒四温の意味や、どの時期に使われる言葉なのかを解説し、三寒四温の時期の洋服選びに役立つアイテムを紹介致します!

三寒四温ってどんな意味?

三寒四温ってどんな意味

三寒四温と書いて「さんかんしおん」と読み、『寒い日が3日続いた後は、暖かい日が4日続く』という意味で、気温変化の周期を表す言葉です。元々は、晩秋から初春にかけての中国の天気変化を表す言葉で、冬の季語として用いられています。

気象庁でも、気温に関する用語として、下記のように定義されています。
「冬期に3日間くらい寒い日が続き、次の4日間くらい暖かく、これが繰り返されること。中国北部、朝鮮半島などに顕著な現象。」

三寒四温をもたらす仕組み

天気図でみる三寒四温

三寒四温をもたらしているのは、交互に通過する低気圧と高気圧です。低気圧が日本付近へ接近すると、暖かい南寄りの風が吹き、気温が上がります。低気圧の通過とともに、北寄りの風に変わって冬の冷たい空気が流れ込み、冬の寒さが戻ります。その後、高気圧に覆われ次の低気圧が近づいてくると、再び春の暖かい空気に入れ替わり暖かい日がやってきます。このように、3日から4日の周期で低気圧と高気圧が代わる代わる通過することで、気温もアップダウンを繰り返しながら、本格的な春そして夏へと季節が進んでいきます。

日本では、冬に低気圧と高気圧が交互に通過する事は珍しく、冬から春への移行期間に三寒四温になりやすいため、本来の言葉が表している冬場ではなく、春先に使われることが多くなっています。

服装選びに役立つ天気予報のチェックポイント

冬から春にかけては、数日という期間をみても、1日を通してみても、寒暖差が大きいというのが特徴!天気予報のどこをみて服装選びをしたらいいか、ポイントを解説します。

予想気温の見方

●最高気温・最低気温
気温を確認する際は、最高気温と最低気温を両方チェックしましょう。
天気予報では、朝の最低気温の場合は0時~9時の最低値、日中の最高気温の場合は9時~18時の最高値を対象として発表しています。
多くの方は、日中が活動のメイン時間だと思いますので、まずは最高気温を確認!日中だけのお出かけであれば、予想最高気温と天気に合わせて服装選びをして良いでしょう。
朝早い時間帯や夜に外出予定がある場合は、最低気温も確認します。早朝に出発する際は当日分を、夜遅くまで外にいる予定の際は、翌日分の予報まで確認しておくといいですよ。
最高気温と最低気温の差が10℃以上あり寒暖差が大きい場合は、体温調節アイテムを持ってお出かけしましょう!

●天気マーク
くもりマークや雨(雪)マークが付いている日は、気温の数字よりも体感的に寒く感じられることがあります。念のため調節できるアイテムを用意しておきましょう。また、雨や雪の日は、撥水加工が付いているものを選ぶなど服の素材にも気を配ると良さそうです。
風が強い場合も体感気温が下がりますから、風と通しにくい素材のアウターがおすすめです。

寒暖差が大きい日に役立つアイテム

寒暖差が大きい日に役立つアイテム

・羽織物
カーディガンなど脱ぎ着のしやすい羽織物は、寒暖差の大きい時期に大活躍!寒い日はアウターの下に、暖かい日はアウター代わりとして羽織ったり肩にかけたりしてもいいですね。色選びを工夫すれば初夏まで着まわせますよ。

・ストールやスカーフ
首元を暖められるストールやスカーフは、寒さ対策にぴったり。大きめサイズを選べば、ひざ掛けとしても活用できます。

・インナー
保温性が高く、吸湿性・速乾性に優れた機能性インナーを着こめば、寒い日は暖かく&暖かい日は汗をさらっと吸収して快適に過ごせますよ。

気温変化が大きいと体調を崩しやすいですから、日々の天気予報をチェックして、快適に過ごせるよう、ぜひ参考になさって下さい。
お子様の服装選びには、こちらのコラムの気温目安が参考になりますよ。

【子育てコラム】春夏の小学生向け 明日なに着ていく?
https://sorakura.jp/20230319201/

【子育てコラム】赤ちゃん 春夏のお洋服選びどうする?
https://sorakura.jp/20230317201/

 

<参考文献>
気象庁 天気予報等で用いる用語 気温、湿度
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kion.html