今日は二十四節気の「啓蟄」 この時期が見頃の草花や旬の食べ物は?

今日3月5日(水)は、二十四節気の啓蟄(読み方:けいちつ)です。
3月に入って季節は春となり、昼間は暖かな日差しを感じられる日も増えていきます。
この時期に見頃を迎える草花や旬の食べ物を紹介していきます!

啓蟄に見頃を迎えている草花

地域によって多少差はありますが、この時期に見頃を迎える代表的な草花には、モモ(桃)、レンゲソウ(蓮華草)、スミレ(菫)などがあります。鮮やかな明るい色の花々が季節を春へグッと押し進めます。

・モモ(桃)

桃の花

モモ(桃)はバラ科スモモ属の落葉性小高木または低木です。梅や桜とともに春を告げる花として人気があります。開花時期は桜と近く、3月中旬〜4月頃です。春に花を咲かせ、夏に果実を実らせます。
花言葉は、「チャーミング」「天下無敵」「私はあなたのとりこ」です。

・レンゲソウ(蓮華草)

レンゲソウ

レンゲソウ(蓮華草)はマメ科ゲンゲ属の越年草で、ゲンゲやノエンドウ、ホウゾウバナなどとも呼ばれます。土を肥やし、家畜の飼料にもなったため、かつては田んぼの裏作として生育され、春の水田一面に咲く”ゲンゲ畑”は春の風物詩でした。
花言葉は、「心が和らぐ」「私の幸福」などがあります。

・スミレ(菫)

スミレ

スミレ(菫)はスミレ科スミレ属の植物の総称です。スミレの種類は、世界には400種以上もあるといわれ、国内では北海道から沖縄まで約60種類が自生しています。3月~5月頃にラッパのような形の花が咲き、色は紫だけでなく白やピンクなどさまざまです。
花言葉は、「誠実」「謙虚」「小さな幸せ」です。

啓蟄に旬を迎えている食べ物

・葉ワサビ

葉ワサビ

葉ワサビは、ワサビの茎から上の部分で、花を咲かせる前になったものは花ワサビと呼ばれます。水がきれいな場所で育ち、長野県や静岡県が産地として有名です。ツンと鼻にくる辛味が特徴で、醤油漬けにしてよく食べられています。3月~5月頃に旬を迎えます。
ビタミンが豊富で免疫力を高め、また殺菌作用もあります。

・ニラ

ニラ

ニラは、ネギやニンニクの仲間で、中国が原産の野菜です。暑さや寒さに強く、「冬ニラ」は1月~5月頃に、「夏ニラ」は5月~9月頃に出回ります。
ビタミンやカリウムを多く含み、香気成分のアリシンにはビタミンB1の吸収を助ける効果や抗酸化作用があります。

・サヨリ

サヨリ

サヨリは、春の訪れを告げる魚です。下あごが細長く突き出している見た目が特徴で、美人な魚といわれます。上品な白身魚ですが、腹の内側は真っ黒で、美人だけれど腹黒い女性を「サヨリのような女」といったりもします。
低カロリー・高タンパク・低脂質な魚で、ビタミンやナイアシンも含んでいます。

二十四節気や七十二候については、こちらのページでも解説しています。

<参考>
・文部科学省 「日本食品標準成分表(八訂)」