昨日3日(月)の午後は東京都心でも大粒の雪が降り、都内や埼玉県、神奈川県で雪の積もった所もありました。昨日に引き続き、今日4日(火)も関東平野部で雪が予想され、都心も積雪となる可能性が高まっています。
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今日は『南岸低気圧』接近!朝からすでに降り出す所も
けさは、すでに関東南部を中心に雪や雨が降っている所がありますが、このあと今日4日(火)の夕方以降は、本格的に冷たい雨や湿った雪が降るでしょう。
昨日は、停滞前線が通過し、午後に都内でも大粒の雪が降りましたが、今日は関東に大雪をもたらす天気図パターンの一つ『南岸低気圧』が接近しそうです。
関東の南の海上を通過するタイミングは、今夜から明日朝となり、気温の低い時間帯に接近することから、昨日よりも長い時間、より広範囲で雪が予想されています。
予想される雪の降る量は?都心も積雪の可能性が高まる
すでに雨雪の降り始める所もありますが、関東の雪のピークは今夜から明日午前中にかけてでしょう。予想される雪の降る量は、いずれも多い所で以下の通りです。
【明日5日(水)6時までの24時間】
▼関東北部の山地 30センチ
▼関東北部の山地 15センチ
▼箱根から多摩・秩父にかけて 20センチ
▼関東南部の平地 10センチ
(東京23区 3センチ)
▼甲信地方 30センチ
気温が予想よりも低くなった場合や、降水が多くなった場合は、雪が長く続き、警報級の大雪となる可能性があります。
積雪や路面の凍結による交通障害に注意・警戒をしてください。
いまできる対策とは?早めの帰宅を意識して
① 車を利用予定の方
高速道路では冬用タイヤやタイヤチェーンの装着が呼びかけられています。雪道を走行する場合は必須となります。用意が難しい場合や雪道の運転に自信がない方は、バスや電車などの公共交通機関を利用するなど、移動方法の検討をしてください。
また、雪道では急ハンドル・急アクセル・急ブレーキなどの急のつく動作をしないよう予測運転をするようにしましょう。
② 電車や航空機を利用予定の方
JR東日本では、山手線をはじめ、明日にかけて積雪の場合は列車の遅れや運休の可能性をアナウンスしています。今夜は早めの帰宅を心掛け、明日5日(水)の朝は時間に余裕を持った出社や通学を心掛けましょう。また、リモートワーク可能な方は選択肢の一つに入れておくこともおすすめです。
③ 停電や断水に備える
湿った重い雪が降ると電線に着雪して、電線が切断してしまう可能性もあります。停電に備え、使い捨てカイロやカセットの準備を進め、モバイルバッテリーはフル充電しておくようにしましょう。
また、水道管が凍結し、断水する可能性もありますので、おやすみ前に水をくみおきしておくなど対策をしてください。
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