チョコレートは何歳から食べられる?食べる際の注意点や体に嬉しい効果、保存方法を解説!

明日は、バレンタインデー!子供達にもバレンタインイベントを楽しんでもらいたいので、チョコ味のお菓子をプレゼントしたい、、、、、けど、チョコって何歳から食べてもOKなの?と思っている方も多いかと思います。このコラムは、チョコデビューは何歳から?気を付けることは?そんな疑問を解決するコラムとなっています!

何歳から食べていい?子供のチョコレートデビュー

子供のチョコレートデビュー

チョコレートが食べられる年齢に明確な基準はないものの、離乳食が終わる1歳半頃が目安となります。チョコレートは約50%が脂肪分と、脂質が多く含まれているため、消化器官が未発達の年齢では、身体に負担がかかってしまいます。
板チョコなどは3歳を過ぎてから、量も少しずつから食べ始め、だんだんと増やしていくようにするといいでしょう。

乳幼児が食べる際の注意点

①摂取量に注意

子どもがチョコレートを食べる場合は、おやつとして食べることが多いと思います。ただ、子どもたちにとってのおやつは「第4の食事」とも言われ、大人の私たちとは少し意味合いが異なります。子どもにとってのおやつは、1日3食の食事では摂りきれない必要な栄養を補うための補食になりますから、その後の食事が食べられなくなるほどの量を摂ったり、味の濃いものばかりを食べたりしないよう、注意して食べさせてあげたいところです。

年齢別のおやつの目安となる推定エネルギー量は、下記の通りです。
・1歳~2歳児 約100~150キロカロリー
・3歳~5歳児 約150~250キロカロリー
・小学生 約200キロカロリー

ちなみに、チョコレートだと板チョコ半分で200キロカロリーになります。3歳ぐらいのお子さんだと板チョコ2~3かけらと牛乳で目安のエネルギー量になるイメージです。参考までに、いろいろなお菓子の目安量を掲載致します。ぜひ参考になさって下さい。

カロリーの目安

②虫歯や肥満に注意

チョコレートは粘着性が高いため、歯にくっつきやすい食べ物です。ミルクチョコレートなどは砂糖を多く含んでいるため、チョコレートを食べたままにしておくと虫歯リスクが高まります。食べた後は歯磨きをするようにしましょう。また、食べる際もお茶など水分と一緒に摂るようにしましょう。
加えて、食べ過ぎはカロリーを摂りすぎてしまい、肥満も心配です。あらかじめ、チョコは何粒(何かけら)までと、食べる量を決めておくと良いですね。

上手に食べれば健康や美容に嬉しい成分も!

食べすぎは要注意ですが、チョコレートを生活の中で上手に食べれば、健康や美容に良い効果があります。その歴史はとても古く、日本で食されたのは江戸時代の頃と言われていますが、ルーツは古代文明にまで遡ります。なんとマヤ王国の王たちが不老長寿の「薬」としてチョコレートの原料であるカカオ豆を重宝していたという記録があるそうです。
どのような成分があり、どんなメリットがあるかご紹介します。

チョコレートの効果

成分1:カカオポリフェノール
カカオポリフェノールは、原料のカカオ豆に含まれている成分です。抗酸化作用があり、血圧を下げる働きやコレステロールの酸化を抑制し動脈硬化を予防する働き、記憶や学習などの認知機能を高める働きが期待できます。また、アレルギー症状の緩和やストレス軽減にも効果があると言われています。

成分2:食物繊維
チョコレートには、リグニンという食物繊維が豊富に含まれています。腸の働きをサポートしてくれ、便通改善が期待できます。

チョコレートが溶ける温度と保存方法

チョコレートが溶ける温度と保存方法

チョコレートの半分はココアバターという成分が占めています。このココアバターは、融点が約30℃とされています。口に含むと体温によってココアバターが溶け、とろけるような良い口当たりを感じることができるとのこと。つまり、溶ける温度(気温)は30℃前後と言えます。
一度溶けてしまったチョコレートを冷やし固めると、ココアバターの結晶の形が変化してしまい、白い粉が吹いたようになってしまいます。口当たりが悪くなり、品質も悪くなってしまいますので、チョコレートを保存する際の温度(気温)は「25℃以下」で保存するようにしましょう!
保存する際は、各製品のパッケージに表示されている保存方法を確認してみましょう。冷蔵庫に入れる場合は、保存袋などで密閉し、野菜室での保存がおすすめです。

栄養価が高く、食べると甘さでホッと一息つけるチョコレート。上手に生活の中に取り入れていきたいですね!

<参考文献>
・独立行政法人農畜産業振興機構 幼児期の間食に関する現状と保護者の意識
農林水産省 子どもの食育 おやつの工夫
化学と教育 67巻4号 チョコレートの歴史・食文化と機能性 株式会社 明治 乳酸菌研究所 健康科学研究部 夏目 みどり
公益社団法人 日本農芸化学会 化学と生物 56 (7), 490-495, 2018-06-20 カカオポリフェノールの包括的研究 株式会社明治 技術研究所 夏目 みどり