【関東の天気】来週前半は『南岸低気圧』が通過!関東のどこで雪降る?週末に備えたい対策とは?

来週前半は関東に過去に大雪をもたらしたことのある『南岸低気圧』が通過する可能性が高まっています。最新の見解や週末に見直したい対策について気象予報士が解説していきます。

寒中らしくない暖かさ!冬型ゆるみやすい


今週20日(月)以降は、最高気温が連日13度ぐらいまで上がり、春の気配を感じる陽気となりました。ただ、明日は冬の寒さが戻り、日中も10度を少し超える程度にとどまりそうです。北風も強まって風冷えの一日になるでしょう。
冬型が続くと関東平野部は冬晴れが継続しますが、来週にかけては冬型のゆるむタイミングがあり、28日(火)は前線を伴った低気圧が通過しそうです。

28日(火)は南岸を低気圧が通過!雨もしくは雪?最新の見解

南岸低気圧
南岸低気圧は過去に雪に慣れない関東に大雪をもたらしたことも多く、冬型のゆるみやすい晩冬から春先にかけて特に注意が必要です。
来週28日(火)は平野部では、現段階で『冷たい雨』となる見込みですが、低気圧のコースや寒気の流れ込み方によっては雪の混じる可能性もあります。気温の低い夜間から午前中に降り始めると、雪に予報が変わって、積雪するおそれもあります。
私たち気象予報士泣かせとも呼ばれるほど、関東の雪の予報は難しいため、最新の情報で確認し、早めの備えを心掛けたり、交通機関に影響が出る場合はリモートワークを検討したり、時間に余裕を持った行動を意識するなどの対策が必要です。

この週末に見直したい!雪に備える

東京都心では、先月12月19日に初雪を観測していますが、『積雪』となれば今シーズン初めてとなります。また、春先にかけては南岸低気圧の通過するケースは多くなりますので、この機会に週末などを利用して、大雪への備えをいま一度見直しましょう。

<事前の備え>

雪かき用スコップ
・雪かき用のスコップを準備
おうちにご用意がある場合は、事前に使うことができるか確認しておきましょう。雪予報が出るとホームセンターでは品切れとなることもあります。購入をする場合は、関東は雪が多くはありませんので、使いやすいラッセル(プラスチック製のスコップ)がおすすめです。
・食料や燃料を多めに買い置きする
積雪が発生すると物流が混乱するおそれもあります。レトルトカレーやパスタソースなど、普段から食べるものを多めに買い置きしましょう。また、鍋料理などを食べるときに使う機会も多いカセットコンロはライフラインがストップしても、温かな食事を食べることができます。備蓄が少ないという方は買い足しましょう。

<外出が必要な場合>

・滑りにくい靴やリュックサックの用意
雪が積もると数日の間は凍結するおそれもあります。外出が必要な場合は、滑りにくいフラットな靴を用意しておきましょう。また、カバンなどで手がふさがると転倒したときに危険ですので、リュックサックも準備しましょう。
・車の場合はチェーンやタイヤ履き替え必須!別の交通手段の検討も
スタッドレスタイヤ
車で移動をする予定の方は、タイヤチェーンやスタッドレスタイヤへの履き替えが必要です。スタッドレスタイヤは、スリップサインが露出すると道路交通法違反となります。履き替え前にいま一度確認をしましょう。
また、長距離の移動を予定されていて、雪道の運転に自信がない方は、バスや電車などの公共交通機関を利用するのも一つの手です。代替えを検討すると良いでしょう。

<関連コラム>
・雪道の運転や雪による立ち往生に備える
https://sorakura.jp/case008/

・東京都の大雪警報の基準とは?
https://sorakura.jp/20240109201-2/